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2006年12月23日 (土)

よっしゃー、エッシャー

 私の周りの人間のせいにしてはいけないが、とうとう私にもだじゃれもどきの悪い癖が乗り移ってしまったかのような本日のタイトル。
 東急文化村で行われたエッシャー展に行ったが、午前中だというのに人の多さに驚いた。入り口で任天堂DSを手渡された。それを持って解説を聞きながら見て回れるという、とても便利な物である。
 がしかし、日頃から手紙はすべてメールになり、それに付随して請求書、申請書等もすべて添付され、毎日慣れないパソコンでダウンロード等苦労しているので、美術館に来てまで、このマシーンを相手に人が描いた物を見つめなければいけないのだろうか、と少々げんなりする。
 さらに驚いた事に、解説だけでなく音楽も流れてきた。
 それだけで想像力がかなり減退するので途中で使う事を止めた。
 感嘆しきりで見ていた作品もいよいよ最後の方で、映像や写真で本人が登場した。想像通りの顔であった。
 少なくとも、先々週お会いした大竹伸朗氏とは全く違うタイプの風貌であろうと想像していたからだ。
 画集を購入し、お決まりのドゥ・マゴで赤ワインと共に静かなランチ。

12月21日(木)
 吉野弘志さんとデュオ。
 久しぶりに日疋さんにも会え、とても嬉しかった。
 吉野さんの音は深みがあり、柔軟なスタイルを持ち、何でも知っている仙人の音を出したかと思うと、向こう見ずな青年のような力あまりある悲しい音楽を奏でたり、と、何が出てくるかわからない強力な玉手箱の様な方。今年の最後のLIVEにふさわしい夜となった。

12月22日(金)
 作曲の為に購入したYAMAHA CP300が届く。
 もうすぐフェンダーのホットロッド・デラックスも届く。このアンプを最初に使うのは来年1月15日にLIVE HOUSE インF共演するで太田恵資(vln)とのデュオになりそうである。どのようにインFで共鳴してくれるか、今から楽しみである。
 夕食は ベビーリーフ、ルッコラ、スモーク鴨とその皮をカリカリに焼いた鴨ベーコン、アーモンド、ガリック・チップスのサラダ。昨日作ったトマトスープをさらに煮込みキノコやサワークリームを加えて作った即興ソースを和えたスパゲティーニ。
 家で食べる料理は沢山野菜が頂けるからいいですね〜。

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2006年12月15日 (金)

曲のオーラ

 最近購入した機材、ループステーションに翻弄されつつ、次のアルバムの構想に集中している私。夜は、息抜きやら勉強と称してせっせと出歩いております。
 その感想も含めて…

12月8日(金)
 箏はもともとモノフォニックな楽器である為、特定の5度以外のハーモニーを演奏しようとすると、実は古典にはない技術を要します。
 この特殊技術も今日では当たり前ですが、このま〜るく円曲した楽器を横から見るたびに、やっぱりサントゥールとかチターの様に平らな楽器がハーモニーの為に生まれ育ったのよねぇ〜、なんて考えてしまう。
 という事で(ホーメイ等の特殊技術を除けば)モノフォニックである人間の声を聴きに『声帯が虹を描く』と題されたコンサートを聴きに横浜みなとみらいホールへ向かう。
 プログラムは:

     シュビッタース作曲: ウル・ソナタ
     ジョン・ケージ作曲: ソロ・フォーヴォイス2
     ジョン・ケージ作曲: ファイブ
     デュファイ作曲: ミサ曲「ロム・アルメ」よりキリエ
     権代敦彦作曲: R.I.P.「ロム・アルメの墓」

     トゥバ民謡によるホーメイ・ヴァリエーション
     巻上公一作曲: チャクルパナビ
     篠田昌伸作曲: 街の衣のいちまい下の虹は蛇だ(詩: 野村喜和夫)

 委嘱新作もあり、こういった前向きな試みをするコンサートとしては、大成功だったと思いますね。
 おおよその音楽というものは、進行が決められている曲から成り立っていますが、曲が良かったと思うのはなんといってもパフォーマーの力だと思う。
 例えば素晴らしい芸術家だったり、一生懸命歌ったり、演奏したりする幼稚園児だったり、その人を通して私たちはその音楽から特別なオーラを感じて感動すると思うのです。
 曲も素晴らしかったのだけれど、そんな事を再認識しましたね。

12月11日(月)
 David Sanbornを聴きにブルー・ノートへ。
 構成に遊び心があり、終始楽しめた。サンボーン氏が小児マヒ克服の為に始めた楽器がサックス、という話は今でも信じられない。人間の力って未知数である、と実感させられる。
 デロン・ジョンソン(key)の長いソロと、リチャード・パターソン(bass)の演奏は特に勉強になった。

 さて、私の次のLIVEですが、

12月21日(木)
音や金時
八木美知依(十七絃、二十絃)、吉野弘志(ベース)デュオ 2100円 + ドリンク代
所在地:杉並区西荻北2-2-14 B1
最寄駅:JR中央線 / JR総武線「西荻窪」
電話:03-5382-2020
 
 即興を中心にジャズの名曲「Where Flamingoes Fly」や私の曲「Rouge」等を交えてベースの吉野さんと演奏します。是非お越し下さいませ。

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2006年12月 9日 (土)

Mixed 2006: Ouistiti

12月5日(火)
 11月下旬のLIVE & RECORDINGが終わった後、このところ私は知人の発表の場に恵まれ、時間が許す限り出歩き見たり、聴いたりしています。
 及川キーダさん(画家)とトシ・オオタさん(写真家)の共同プロジェクトである個展のオープニング・パーティーに出かけました。
 キーダさんと最初に共演したのは森ビル・カラヤン広場の夏祭りで、私が音楽を担当し、彼女がライヴ・ペインティングをするという催し。それ以来、何度か共演をしています。
 そうそう!私が定期的に企画している、箏をフィーチャーしたイベント『じゃぽねすくの夜』でも、ジェイソン・レブキ(bass)が加わったトリオでセッションをし、会場の六本木スーパーデラックスの壁いっぱいに渾身の絵を描いて頂きました。

"Mixed 2006" -Ouistiti-
Toshi Ota + Keeda Oikawa コラボレーション at The Pink Cow !
2006年12月1日 (fri)〜31日 (sun)
http://www.thepinkcow.com
http://www.keeda.com

 私と同じ世代の人として大きな山を越した感のある彼らと、また何かやりたいと思いました。

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 夕食は代官山のシェ・アズマ。
 馬肉のカルパッチョ、ブダン・ノワール、写真のカスレ。

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2006年12月 7日 (木)

SEVENTEEN と湯浅学氏

12月2日(土)
 昨年の秋、十七絃箏という、西洋楽器に例えるとチェロの音域に近い、低い音の箏だけを使って録音したオリジナル曲集『Seventeen』(ジパング)をリリースしました。私の音楽だけでなく、深い音色のするこの楽器の良さが伝わればと思い、レコーディング方法にもこだわって作りました。
 その時にライナー・ノーツを書いて頂いたのが、あこがれの(お兄様と勝手に呼んでいる)湯浅学氏。
 本日は、東京都現代美術館で行われている大竹伸朗氏との対談を聞きに出かけました。
 それにしても大竹氏の、作品の多さに驚く。ショックという言葉が近いくらい。
 対談中、大竹さんは幼少の頃、台風の後の堤防を見に行く事が大好きだったと仰っていました。そこには、犬や猫の死骸、ボール、木屑、鉄の固まり等様々なものが一緒くたになっていた、と。
 そういった彼の色彩感覚、銭湯通い等に始まった育ち方すべてが作品一つ一つに反映されている、と思いました。
 さらけ出し。
 敬愛するSax奏者のペーター・ブロッツマンも最近のインタビューで「自らの人生の隠された部分を表現できないのなら、芸術家を目指すのはやめたほうがいい」と言っています。




Seventeen


Music

Seventeen


アーティスト:八木美知依

販売元:インディペンデントレーベル

発売日:2005/10/08

Amazon.co.jpで詳細を確認する

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2006年12月 4日 (月)

Porcupine Tree 公演

11月29日(水)

 WINTER & WINTERから出ている、アコーディオンのTEODORO ANZELLOTTIのJOHN CAGE集を聴きながら、ケイジの作品で楽譜が欲しいと思っていたものがネットで見つかったので発注。
 音源を聴く限り、私の楽器でも演奏可能そうな音域の曲もあり、最初の1ページのみプリントアウトができたので見てみましたが、多分大丈夫だと感じました。ケイジの1930〜40年代の曲は弾いてみたいと思うものが多いのです。
 
 昭和女子大学人美記念講堂へPorcupine Treeを聴きに行く。
 箏とロックなんて結びつきにくい、と思っている方が多いかも知れませんが、日本の楽器はもともとの音色にノイズ成分が多く、エレクトリック・ギターの様にディストーションをかけなくてもすでにディストーションがかかっています。箏の場合は、できるだけノイズを入れないで演奏する工夫をしたり、逆にノイズを強調する事もあります。
 また、プログレにも非常に親近感を持ってしまうのは、日本の古典は、一定の拍子をもたないのですね。3拍2拍3拍と続いたり、4拍で終始きれいに割り切れる曲なんて一つもありません。厳密な事を言うと、一定のテンポもありません。
 でも、「あんたがた、どこさ」にも見られる様に、歌詞が重視されている事が多い、わらべ歌だって変拍子が含まれたものがとても多いのです。
 だから日本人にとって、特に邦楽器に携わっている人間にとって、プログレッシブ・ロックとはとても受け入れやすいジャンルなのです。
 公演中、私は意味にならない事を叫んでいました。雨の日も風の日もそして風邪の日も聴き込んだメロディーが耳の中に音圧と共に入ってくると、そりゃあ狂ってしまいます。
 遅い夕食は三茶のイタリアン、ボン・グラードで。
 写真は馬肉のサラミのサラダ。原宿、東郷神社の横にあったオー・バカナル時代からお世話になっているコマキさんが元気に動き回っていらして、嬉しくなりました。

 
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2006年12月 3日 (日)

MZN3+Y公演、ありがとうございました。

11月25日(土)
 MZN3+Y公演に足を運んで頂いた多くの方々、ありがとうございました。初来日の彼らに対し、協力して頂いたノルウェー大使館、矢部さん、SDLXの皆様、高崎楽器さん、チラシを制作して下さった山田さん、録音エンジニアの佐々木さん、音響の安藤さん、ボンバレコード、JAZZ TOKYO、JJazz.Net、日疋さん、そして、何かあるといつも新潟から駆けつけて下さる水瀬さん、その他多くの方々に対し、感謝の気持ちでいっぱいです。
 実は、この企画、LIVE RECORDINGも兼ねていました。来年の春頃に欧州リリースの予定です。全体を通して聴きましたが、彼らとでしか起きない数々の展開があり、とても面白い作品になりそうです。CDジャケット用の写真は矢部さんに撮って頂きました。
 仕上がりが楽しみです!

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2006年12月 2日 (土)

MZN3+Y公演 リハーサル

11月22日(水)
 今年の夏、ノルウェーのコングスベルグ・ジャズ・フェスティヴァルに出演して以来、北欧との音楽交流が非常に活発です。本日は、初来日するノルウェーのバンドMZN3と共演の為のリハーサルです。本番は11月23日、24日の2日間。ちなみにバンドリーダーのサックス奏者、シェテイル・メステルは東京ジャズ2006でチック・コリアと共演したトロンハイム・ジャズ・オーケストラの一員として9月に来日した際、豪快なソロをブッぱなしていました。
 初めてのセッションでしたが、殊の外うまくいきました。明日が楽しみ!楽しみ!他のメンバーは下記の通りです:
ペール・ザヌッシ (Per Zanussi): ベース
シェル・ノルデソン (Kjell Nordeson): ドラムス/パーカッション

私が書いた、今回の公演についての告知記事です。
http://www.jjazz.net/mtarchives/2006/11/_hot.php

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2006年12月 1日 (金)

はじめまして

 はじめまして、八木美知依と申します。私は日本の伝統楽器、箏を演奏していますが、ジャンルに捕われないボーダーレスな活動をしています。日記の紹介文にも記載しましたが、私の日々を通して少しでも多くの皆さんにこの楽器の魅力が伝われば嬉しい、と思っています。
 ところで、ニフティの担当の方が私のLIVEに来て下さり、このブログへお誘い頂いてからすでに4ケ月になりますが、何ぶん書く時間と余裕がなく、あれよあれよという間に今年も終わろうとしています。
 先日、私にとって大きなイベントが終了し、やっと一息ついたところ。
そのイベント等を振り返りつつ、書き始めたいと思います。


11月20日(月)
 来年4月に南フランスのニームで行われるフェスティバルに招かれました。そのフェスティバルでは出演者を被写体にした写真家の個展が同時に開かれる為、フランスからAlbane Laureさんという写真家が来日し、本日はフォト・セッションとなりました。音楽だけにとどまらず、この様な企画が一つのフェスティバルの一環として開催されるとは。ヨーロッパの芸術に対する懐の深さには常に頭が下がりますね。
 Albaneさんは人間を野外で撮るという事をテーマにしているのだそうですが、この日は冷え込んでおり、2時間半のセッションはエネルギーの要るものでした。さむ〜〜い。
 でも、お互いが触発された一時でもありました。
 来年4月、どのような被写体の自分に会えるのか、今から楽しみです。
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