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2007年11月18日 (日)

じゃずじゃ@東京経済大学

11月16日(金)
 以前もお世話になった、東京経済大学・粉川哲夫教授の「身体表現ワークショップ」にゲストで演奏しました。
 この日のワークショップはマーク・ラパポート氏による《じゃずじゃ@東京経済大学》。後半の〈プロデューサーなんだからその場でプロデュース〉に、ベースの吉野弘志さんと共に出演しました。実はこの日、いろいろと偶然が重なり、昼間は大学で、夜は荻窪のライヴハウス「音や金時」で吉野さんと共演する事になりました。
 講義は非常に面白いもので、一言にジャズやロックといっても、現代ではどれだけ音楽的に複雑になっているかをわかりやすく説明し、その中で即興演奏がどのように生きているか、が説明されました。音楽を専攻しているわけでもない学生にとってインプロヴィゼイションはわかりづらいのでは、と思いましたが、漫才などにおける即興の話も持ち込まれ、とても親近感を感じる内容でした。
 演奏の部では久しぶりに古典「みだれ」(八橋検校 作曲)を独奏。次は吉野さんがタッド・ダメロン作「ホット・ハウス」をソロで。
 続いてデュオになり、渋いスタンダード曲「Where Flamingos Fly」、そして異なるスタイルの完全即興を2パターン演奏しました。
 講座終了後、後ろ髪を引かれる思いで荻窪「音や金時」に移動したら、何と先月ピットインに見に来てくれたニュージャージー州のファンの方がいました。その時「ほんの数日の休暇で来ている」と言っていたので「結局あれからずっと日本にいたの?」と尋ねたら、一旦は帰国したものの、あれこれ東京のライヴハウスのスケジュールをチェックしていたら、今月も気になるミュージシャンの演奏が連日あったので、有給休暇とマイレージを使って再度来日しているとのこと。「ありがとー!」の気持ちを込めて乾杯したかったのですが、実はとてもお酒に弱い私。1杯でも飲もうものなら、箏の糸が流しそうめんの様に揺れ、演奏不可能になってしまうのです。だから全身全霊で演奏し感謝の気持ちを伝える為に飲みませんでした(当たり前ですが)。
 吉野弘志さんは音楽の振り幅が広く、この日の演奏も終始、飽くなき情熱と知性を感じさせる素晴らしいものでした。

 久しぶりにソロでLIVEをする事にしました。
 場所は渋谷桜ヶ丘にある、知る人ぞ知るジャズ喫茶メアリージェーン
 古くから知っている店ではなく、実はこのジャズ喫茶という文化を知ったのもわずか数年前です。
現オーナーは音楽評論家としても知られる松尾史朗氏。
音楽を聴く事を中心に考えていた ジャズ喫茶はごく限られた人達の文化として根強く存在していたそうですが、この店に限っては徐々に様変わりをしています。
 普通に出されるコーヒーはもちろん、何を注文してもグルメな方も納得するほどおいしいのです。食べ物を担当しているマイちゃんは、さすがに数件の名店で修行をしただけの事はあると、頂く度にうなっています。
 それだけでなく、音楽家もよく遊びに行くのです。名前を挙げると陳腐になってしまうので、行かれた方はどうぞそのあたりも楽しんで下さいませ。
 メアリージェーンでは12月2日(日)の午後7時から演奏します。この日も古典を1曲演奏しようと思っています。「みだれ」を練習している時も思ったのですが、楽譜が般若心経の様に小節の区切りがなく、ただ1拍づつ書いてあるので、楽譜を見ながら久しぶりに弾くと、解釈に悩んだり迷ったりします。同時に、そこが古典の面白いところだと思っています。
 第二部ではちょうどこの時期に来日しているノルウェーのサックス奏者ホーコン・コーンスタをゲストに迎えます。
 お店は演奏場所としては狭く、定員が30名くらいでしょうか。ご興味のある方は、予約された方がいいかも知れません(この催しの間は食事は出せないと思うので、あしからず)。
 皆様とまたお会いできる事を心より楽しみにしています。

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2007年11月 6日 (火)

Breakfast on Pluto他

 ニール・ジョーダン監督の『Breakfast on Pluto』とケン・ローチ監督の『Sweet Sixteen』を見た。
 ジョーダン氏はアイルランド人という事もあり、作品はその社会的背景を反映している。見ていて辛い部分もあるが、常に生きる事に前向きな主役にエネルギーを感じ、見終えると(山頭火の詩を読み終えた時の様に)深いため息が出るものの、さばさばした気持ちにもなる。
 『Sweet Sixteen』のドキュメンタリー・タッチな映像には痛烈な臨場感がある。主役リアム役のマーティン・コンプストンは俳優経験のない全くの素人だったそうだが、純粋な愛情を持った危なげな思春期の青年役を見事に演じている。
 こういった波乱に満ちた映画を見ていると、自分の人生が実に平凡で平和か感じる。
 でも、あんなに飛んじゃった人生だと、楽器に向かってひたすら練習したり曲を書くなんて不可能でしょうね。
 どちらの映画もおすすめです。

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2007年11月 3日 (土)

おんがくのたね公演

 久しぶりに書いています。 
 10月23日(火)、大泉学園 In “F” へ大友良英さん(g)とのデュオを見に来て下さった皆様、どうもありがとうございました。大友さんは、徹底した独自のサウンドを持っていらっしゃるだけでなく、音楽に対する深い敬愛のある方で、時と場所を忘れさせられる様な大きなうねりを何度も感じました。
 凄い方です。
 翌日、郷里の教授活動と岐阜県多治見市の学校公演のリハーサルのため帰郷。

10月29日(月)
 岐阜県多治見市「おんがくのたね」公演。
午前中: 笠原小学校、午後: 滝呂小学校
 どの学校の生徒も良い子ばかり。
 楽器に触りたいという好奇心旺盛な子ばかりで、こういった子供たちが夢を抱ける様な活動をしなくては、と一人の大人として責任を感じました。
 けれど、箏が日本の楽器だという事を始めて知った子も大勢おり、日本の残念な状況も目の当たりにしました。
 多治見市文化会館の加藤さんを始め、担当の音楽の先生方、ありがとうございました。
 写真は:
(1) 笠原小学校音楽室での公演、共演の高橋弘子さんと。
(2) 笠原小学校の児童に箏柱を立ててもらっています。
(3) 楽器車で中央道を通って帰京。すすきが黄金色に光って美しかったです。

 さて、今月の私のLIVEは:

11月16日(金)午後6時30分開場、7時30分開演
東京、西荻窪「音や金時」
八木美知依(20絃、17絃箏)+ 吉野弘志(ベース)デュオ
2600円

 PAは使いません。吉野さんの生音は素晴らしく、聴いていて勉強になります。皆様、どうぞお越し下さいませ。

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