« ステン・サンデル・トリオ 箏の次第レビュー | トップページ | The Devil Plays DeVille »

2008年2月11日 (月)

Let's go everywhere!

2月4日(月)
 ステン・サンデル・トリオを聴きに新宿ピットインへ行きました。
 やはり昨夜とは全く違う内容でしたが、フリー・ジャズからフリー・インプロへ瞬時に3人で移行していく様は見事で何度も息を飲みました。
 しかし、それを聴いているうちに徐々に不安にかられたのも事実。というのも、4月1日からペーター・ブロッツマン(sax)、ポール・ニルセン・ラヴ(ds)とのトリオでノルウェー10都市ツアーが控えており、毎晩のようにこういった世界で第一線を築く音楽を作り上げている人達と共演するのかと思うと身が引き締まります。
 それにしても新宿ピットインはいつ行ってもその日のバンドの良さが出ており、聴く音としてちゃんとプロデュースされているところがいいですね。演奏場所の音を知るという事も、自分がどんな音楽をやるかという意味で重要な意味を示します。
 帰宅後、好きなバンドの一つ、IsisのライブDVDを見ました。彼らの映像を見るのは始めてでしたが、やっぱり、と言いましょうか。小さめの会場というせいもあってか、体をうねらせて演奏するギター勢がそれぞれ巨人に見えました。

2月5日(火)
 ポールが新宿のウルガで演奏するというので聴きに行きました(Paal Nilsen-Love + Kelly Churko + Government Alpha + Astro)。ここのところ、私は時間が許せばLIVE会場に足を運んでいます。次のアルバムのための準備でもありますが、やはり人間が能力のすべてを使って音楽を作る姿はその音楽がどんなジャンルのものであっても感動するからです。最近LIVEを聴きに行っていない方は、寒いこの時期だからこそ出かけて、眠っている細胞を起こしてあげましょう!
 さて、この日のポールも絶好調で、生きている証明を聴いた思いです。彼は一時、大病のため休暇をとっていましたが、そのときも強く明るく、そして回復した今は更に強く明るく、命ある限り演奏し続けるんだというけがれのない信念は聴いている人に力を与えます。
 うん、ノルウェー・ツアーだけでなく、ペーターやポールと一緒に演奏するのは人生勉強みたいなものなのです。

2月6日(水)
 今堀恒雄(g)さんと吉田達也(d)の最新デュオ・アルバム 『DOTS』が2月17日にリリースされます。
 以前、Doubt Musicの沼田社長から、彼らのミキシングやマスタリングへの力の入れ方に関して聞いていたので、どんなに濃厚で聴く方の体力を要するものかと思っていたら…と〜んでもありません。素晴らしい音の切れで、次々と押し寄せる音楽の波が痛快。かっこよすぎる作品です。
 もちろん濃厚ですが、その音は現代を拒否している濃さではなく、現代に息づく彼らの非凡さを象徴するものです。ホントかっこいい〜。全17曲、最も長い曲が8分50秒、あとは短めの曲が占めていますが、短かかったと思わせる曲は1曲もありません。下世話ではありますが、これで2,310円とはあまりにも安いです。

2月7日(木)
 来週、Instal 08というフェスティヴァルに出演するためスコットランドに飛びます。ソロ公演に加え、8名による3時間の即興音楽プロジェクト“Energy Births Form”に参加します。
 現地で借りるアンプはもしかするとマーシャルのスタック(20絃用にMode Four、17絃用にMB4410)…えッ!私よりも大きなアンプ?キッスか、ジェフ・ベックか。ひたすら大音量を出すつもりはありませんが、万が一という事もあるので。
 空港で耳栓を購入しなければ。

2月8日(金)
 本日から本田珠也さんが新宿ピットインで"2 Days"を開催。初日は大友良英(g)さんとデュオ。大友さんの音はどれも美しく、珠也さんのシンバルを始めとした音の粒子が会場中をうめつくし、素晴らしかったです。
 帰宅後、私にとってはエレクトリック・マサダでの活躍で有名なジョン・メデスキー(key)、そしてビリー・マーティン(ds)、クリス・ウッド(b)のトリオ、MMWの最新作『Let's Go Everywhere』を聴いてみる。
 何と子供向けの作品で、実際にメンバーの子供等も一緒に歌ったりしており、可愛くて仕方がない。でも、可愛らしいだけではない。複雑であり知性と美しさに溢れています。傷ついた大人向け。

2月9日(土)
 今日もまた雪。
 出かけるのがちょっと心配でしたが、結局、車で新宿ピットインへ本田珠也さんの2日目、Elvin Jones Tribute Bandを聴きに行きました。
 面白かった〜。本田さんはもちろん素晴らしいですが、荒巻茂雄さんのベースも《低音の帝王》という感じですごく良かったです。

2月10日(日)
 You Tubeで友人シェティル・メステル(sax)の貴重な映像を見つけました。彼は一昨年、トロンハイム・ジャズ・オーケストラやMZN3のメンバーとして来日を果たしましたが、他にも多数のバンドに参加しています。そんな中の一つ、Datarockの映像。メンバー全員、上下赤のジャージを着て演奏。シェティルはサングラスをかけ、マラカスを振りながらご機嫌に歌っていました。本当に彼なのか半信半疑でしたが、そのうち上半身裸になってサックスを吹き出し、そのでかくて野太い音は正にシェティルでした。
 笑い転げてしまいました。元気そうでなにより。

Isis
Dots
Mmw

|

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Let's go everywhere!:

コメント

コメントを書く






« ステン・サンデル・トリオ 箏の次第レビュー | トップページ | The Devil Plays DeVille »