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2008年3月 3日 (月)

Brave New Music

 久しぶりの書き込みとなってしまいました。季節はやはり春に向かっていると感じる今日この頃です。私のこのページも芽吹いた感じで、とても素敵になりました。担当して下さったニフティの方々にこの場を借りてお礼を申し上げたいと思います。

2月14日(月)
 St. Valentine's Dayのこの日、100kgの荷物と共に成田空港からスコットランドへ出発。

2月15日(火)
 INSTALというこのフェスティヴァルはサブタイトルが"Brave New Music"(勇敢で新しい音楽)とあるように、日本では考えられないほど実験的(例えばチューバ奏者が少しずつベルに砂を入れてピッチを微妙に変えて行き、最後には音が出なくなるという演奏)。様々なコンサートが昔の汽車倉庫(The Arches)や印刷工場(Stereo)を再利用した素敵な会場で行われました。The Archesというクラブでは、会場をさらにいくつかに区切り、聴衆が移動して次々とコンサートを聴いていくというスタイルでした。
 この日、私はStereoでソロ演奏。こんなに意欲的な試みが多い中に入ると、普段はかなり過激な演奏法をしている自分が何だかフツーに思えます。聴衆の方々が音階や進行やハーモニーに退屈してしまうのではないか、と少々不安でしたが、演奏終了後の喝采にほっと一安心しました。
 初日の公演の滑り出しが良いと、明日への活力にもなります。

2月16日(水)
 9人で3時間の即興演奏、というプロジェクト"Energy Births Form"に参加。
 内容はともかく、この大音量はちょっと慣れません。私のみのサウンドチェックでさえ、エンジニアが耳栓をして対応しているほどです。
 耳栓をしなくてはいけないほど箏の音を大きく出したというだけで世界始めての試みではないでしょうか。
 とはいえ、こういった機会でしかお会いできない(フリー・ジャズの生き字引)アラン・シルヴァ(b)さん〔写真1〕を始め、多くの人達と出会えた事は本当に嬉しい。
 ドラマーのベン・ホールさんとはいつかまた共演するような気がしました。

2月17日(木)
 友人でサックス奏者のレイモンド・マクドナルド教授〔写真2〕と遅めのランチ。以前ピアニストの藤井郷子さんの紹介で彼のプロジェクトに参加しましたが、現在郷里のここグラスゴーで、地元グラスゴー・カレドニアン大学で教鞭をとりながら独自の音楽活動をしています。私の出演した2日間とも足を運んで下さり、感想を聞きました。まぁ、こういった席であまり悪く言う人もいないと思いますが、世界中どこへ行っても友達がいて、考えを共有できたり、話し合えたりできるのはとても幸せだと思っていますし自分の考えを貫く勇気ももらいます。ただ、風邪をひいてしまい、ビールを飲む事を控えましたが、乾杯を地ビールArranで。ムール貝とスモークした鰻が入ったチャウダーやmince 'n' tattiesと呼ばれるスコットランドのひき肉のおふくろ料理。どれもおいしく、演奏後の疲れた体のご褒美でした。

2月20日(日)
 代官山のレストラン、プティ・ブドンにてイギリス在住の作曲家、高野敬子さんとランチ。
 一仕事終えたという事もあり、シャンパンで乾杯。ウサギのテリーヌ、ホウボウのムニエル、デザート3種、コーヒー。
 地下ながら、地上の日差しが取り入れられたこの明るすぎない空間が大好きです。マネージャーのパトリック・パッションさんの人情味溢れるもてなしに、しばしくつろぎました。

2月29日(金)
 イギリスの『Songlines』というワールド・ミュージック系の雑誌社から《世界の演奏家オールスター50人》に選ばれた、と連絡がありました。パコ・デ・ルシア(g)、トニー・アレン(ds)、ラヴィ・シャンカール(シタール)、ザキール・フセイン(タブラ)といった方々を含むリストに自分も名を列ねているなんてちょっと信じられません。とても光栄です。

3月1日(土)
 新大久保「Earthdom」にて吉田達也さんとデュオ。
 30分という短いセッションでしたが、とても楽しかったです。即興をするという事は、イメージした音型や全体のサウンドが自分の何かしらの技術で瞬時に再現できなくてはならないので、手のウォーミングアップをしてから出かけました。ピアノで言えば、「ハノン」を15分、といったところでしょうか。
 私はドラマーとのセッションが意外と多く、夫々の方と夫々違ったサウンドを作る事を理想としています。吉田さんとは無理なく簡単に2人独自のサウンドができたように感じました。
機会があれば一緒にスタジオに入り、素敵な1枚のアルバムを作りたい、なんて(勝手に?)思いました。

3月2日(日)
 上記音楽雑誌『Songlines』が選んだ50人によるAllstar Orchestraを描いたイラストが3月号に載っているというので、見てみたらびっくり。私の姿は、まるで映画『カンフー・ハッスル』に登場する、琴から刃物を飛ばす殺し屋みたい!
 このイラストを見ていると、サウンドチェックだけでも世にも不思議な音になりそうで、わくわくします。でも本当にこんな顔ぶれを集めたら、個性の激突で大変なことになりそうですが…

3月3日(月)
 ひな祭りなんですね。その話題と全く関係のない、私の次のLIVEの告知です。
 突然ですが3月18日(水)と21日(金)、ニューヨークのDROMというクラブに出演します。両日ともソロに加え、ゲストとのセッションも予定しています。どちらかの日はエリオット・シャープ(g)とのデュオ。もう1日のゲストはまだ決まっていません。ニューヨークってやはり凄いですね、候補が多すぎて、スタッフが調整中なのです。どなたになっても緊張感と楽しさでいっぱいの演奏になると期待しています。

Alan

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