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2008年5月 4日 (日)

Big Apple

 忙しいのは何も私ばかりではないと思いますが、3月から今日まで息つく間もない日々でした。

3月16日(日)
 ニューヨークへ。今回のアレンジをして下さったトミーも同行で、心強いばかりです。
 ニューヨークにはお昼に到着。最初の本番は18日なので今夜は音楽を聴きに行く事にしました。『Village Voice』等を見ると気になるものがあるわ、あるわ。このところヨーロッパの方々や、アメリカでもシカゴの方々の方が馴染みが深かったので、ニューヨークをあまり知らずに過ごしていましたが、ここは相変わらず毎晩フェスティバルのように様々な音楽シーンが繰り広げられていました。以前、スロヴェニアのフェスティバルで会ったマーク・リボーが「今アメリカは音楽家にとって厳しい状況にあるが、どんな時でも音楽家は前へ進み続けるしかないんだ」と言っていたのを思い出します。
 悩んだあげく、ブルーノートへDelirium Blues Projectを見に行く。ロザンナ・ヴィトロ(voc)を中心に、ランディ・ブレッカー(tp)、ジェイムズ・カーター(s)、リチャード・ボナ(b、voc)、レイ・アンダーソン(tb)、ジョーイ・バロン(ds)他、ちょっと信じられない豪華なメンバーでした。
 終了後、久しぶりにジョーイと会い、しばし談笑。レイもとても元気で、強烈なソロを聴かせてくれました。

17日(月)
 明日演奏予定のクラブDromの下見がてら、Amir ElSafar's Two Riversというバンドを聴きました。リーダーのアミール・エルサファールはイラク出身のトランペット奏者ですが、アラブ楽器カヌーンも弾き、歌も上手い人です。でも今夜の目玉はサイドマンの1人、インド系アメリカ人のルドレシュ・マハンサッパ。彼の吹くアルト・サックスの音色はなんというのでしょうか、まるで蛇使いの吹くダブルリード楽器シャナイみたいで、とてもユニーク。おまけに超テクでライン重視。箏も、ハーモニーよりも点と線、といいますか、モノフォニックな楽器なのでなんらかの形でセッションできるかな?と思って聴いていました。しかし、このあまりにも速いライン。これをフーガで対応するとしたら、と考えただけで恐ろしいテクニックです。でも、このハードルを飛び越えられないわけでもないなぁと思い、いつか共演しようね、と約束してしまいました。

18日(火)
 Dromで本番。久しぶりのエリオット・シャープ(g)との再会です。今や2児の父で、会う度に子供の写真を見せてくれます。とても美しい子供達。いつかパパと共演、という時期も来るのでしょうか。
 最初に私がソロで40分ほど演奏し、その後エリオットとのセッション。エリオットが私の音をとても尊重してくれているという実感が沸き、幸せな一時を過ごしました。
 会場には21日に共演予定のラズ・メシナイ、日系アメリカ人箏奏者ミヤ・マサオカさん、サックス奏者のネッド・ロセンバーグらが来てくれました。演奏後、ミヤさんが楽器の梱包を手伝ってくれたので本当に助かりました。

21日(金)
 ラズ・メシナイがちょっとした事情でフレーム・ドラムが叩けないとの事で、ラップトップのみとのセッションになりました。初日と同じく、最初に私がソロでワン・セット。続いてラズとのセッションです。リハーサルでも彼が作り出すサウンドに感動していましたが、本番はトミーの意見も取り入れ、更に深いデュオになったのではないかと思っています。
 ラズはバダウィというプロジェクトでも知られていますが、「いつか“Badawi-Yagi”をやろう」という、有頂天になりそうな嬉しいお誘いを受けました。
 友人のジャムシード・シャリフィ(key)や木村まり(vln)らも駆けつけてくれて、同窓会のようななごやかな雰囲気となりました。たまたまジャムシードとラズが友人だったり、まりさんとジャムシードが友人だったり、と、世界は狭いでんすね。

22日(土)
 ニューヨーク在住の箏演奏家、石榑雅代さん一家とオーガニック・カフェ Le Pain Quotidien でブランチ。しばらく会ってなかったまさよちゃん、1児のママになっても美しく輝いていました。一応、私の後輩なのですが、この地で演奏家として活躍しているのですから見習う事ばかりです。一生の友人です。
 夕方、エリオットのドキュメンタリー映画を撮っているバート・シャピーロ氏が私に興味を持って下さり、Dromでインタヴュー。
 最後にチェルシーに移動し、トミー、マーク、そしてピアニストの菊地雅章さんと合流。シーフード料理とワインで乾杯!私は、ロブスター料理を注文しました。
 ニューヨークでの演奏は2年ぶりでした。実現に向けて様々な皆様のご尽力があった事を心から感謝致します。

23日(日)
 帰国。

25日(火)
 愛知県に移動しリハーサル。

27日(木)
 JA知多あいち婦人部の皆様のお陰で楽しいコンサートをする事ができました。ありがとうございました。

 さて、いよいよノルウェー10都市ツアーに入りますが、その前に近々のお知らせを一つ。
 5月9日(金)、昨年に続き、東京経済大学で『身体表現ワークショップ』をします。前回とは少々違う形で公演と講義をします。
 今回後半では、AOさん(DJ、ラップトップ)とのデュオ“Trance Koto Express”を演奏します。東京経済大学の6号館地下スタジオにある巨大スピーカーを使い、AOさんに私の音をマニピュレートしてもらい、未来的な箏を体感してもらおうと思っています。
 AOさんはラズ・メシナイとはまた一味違うカッコいいサウンドを作る方で、久しぶりのセッションを楽しみにしています。時間は14時40分から。平日の午後ですが、興味のある方は粉川教授までご連絡頂ければ、どなたでも聴講可能です。古典からオリジナル作品、そしてTrance Kotoと、どっぷり浸かって頂きたいと思います。

Elliottmichiyo
エリオットと。

Uchiage
プーさん、トミーと。

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