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2009年11月28日 (土)

『ブロッツフェス 2009』等々

11月19日(木)
 池上秀夫(b)、田中徳崇(ds)とのトリオ。先月の須川崇志(b)の時もそうでしたが、初共演の人とはいろいろな意味で緊張します。そんな新鮮な気持ちをも大切にして音楽を作る事ができたらいいな、と思っています。そして、若い彼らだからなのか共演中にどんどん伸びて行くというか、変わっていく、という実感があります。また、須川さんは驚くほど弓が美しく、池上さんはとことん即興家を貫いたという印象で、夫々すでに卓越した技術があるというだけでなく、飛び抜けた個性があるところが素晴らしいです。その個性を音楽場でちゃんと出しているところも凄いな〜、と感じます。田中ノリくんは毎回その器の深さ、生きる指針の高さを感じる人です。
 これがニューヨークだったら、もっと掘り下げるために近所のスタジオでセッションできるのに、東京はマンハッタンに比べ広いだけではなく、いろいろな意味で努力がいります。

11月20日(金)
 以前、藤野芸術の家で共演させて頂いた松浦このみさん(朗読)と、 今度は桐朋学園小学校にてセッション。
 本は芥川龍之介作『杜子春』とひがしなおこ作『ロージン』。松浦さんの深い人間性なのでしょうね、どの役柄の声も全く別の人生を背負ってきた人として私達の耳に届きます。『ロージン』は会場のお母様方の涙を誘い、私も演奏しながら楽器に涙が落ちました。
 お世話になりました寺澤さん始め、学習の会の皆様、松浦さんとの出会いを作って下さった藤野芸術の家の櫻井さん、そして、ひたむきで熱〜い松浦さん、改めてお礼を申し上げます。

11月21日(土)
 誕生日とあってレッスン後、恵比寿のアタゴールへ。
 このところ疲れるとすぐに気管支炎になってしまい、この日もたまっていた疲れがどっと湧きだしたのか、食事中に何度も咳き込んでしまいました。申し訳なく思っているとシェフがこれを噛みながら飲んでみて下さい、と言って出して下さったのがミントの葉とミントが入ったお水。これがとても良かったです。気持ちも楽になりました。そして、最後にミントを煮だした汁にかりんシロップを混ぜた温かいジュースを出して下さり、本当に助かりました。人の痛みがわかる人はどの方も素晴らしい仕事をなさる、とこのところ感じています。
 さて、気管支炎は完治。しばらくパソコンの前に座っていられなかった大きな理由に肩の痛みがありましたが、これも完治。
 明後日からベルリン。本日ANAスカイポーターで楽器とスーツケースを成田空港に発送しました。帰国後の私の予定は下記のとおりです。ペーター・ブロッツマンとの共演は久しぶりで、とても、とても楽しみです。絶対に聴いた方がいいです。今年の八木美知依聴き納め、というよりも、来る年の先取りと言えるもので、私にとって12月はすべて来年を視野に入れた活動です。
 余談ですが、ベルリンからの帰国はマリーノ・プリアカス(b)とミヒャエル・ヴェルトミューラー(d)と同じ便だそうです。
 皆様、風邪に気をつけ、会場でお会いいたしましょう!

12月9日(水)
『ブロッツフェス 2009』 @ SuperDeluxe

出演: ペーター・ブロッツマン、坂田明、ジム・オルーク、八木美知依、本田珠也、マリーノ・プリアカス、ミヒャエル・ヴェルトミューラー、田中徳崇、トッド・ニコルソン、荒巻茂生

12月12日(土)ブッロツマン忘年ブロ〜!
ブロッツマン/八木/本田 @ 横浜エアジン
ペーター・ブロッツマン(サックス、クラリネット、タロガート)
八木美知依(20絃箏、17絃箏)、本田珠也(ドラムス)

12月13日(日)ブロッツマン忘年ブロ〜!
ブロッツマン/八木/本田 @ アケタの店
ペーター・ブロッツマン(サックス、クラリネット、タロガート)、八木美知依(20絃箏、17絃箏)、本田珠也(ドラムス)

 
12月14日(月)ブロッツマン忘年ブロ〜!
ブロッツマン・八木 デュオ @ 埼玉・Barber Fuji
ペーター・プロッツマン(サックス、クラリネット、タロガート)、八木美知依(20絃箏、17絃箏)

12月15日(火)
坂田・オルーク4重奏
+α @ 新宿ピットイン
坂田明(アルト・サックス、クラリネット、voc)、ジム・オルーク(ギター他)、井野信義(コントラバス)、山本達久(ドラムス)
ゲスト: 八木美知依(20絃箏、17絃箏)、吉田隆一(バリトン・サックス)

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フランスからきた山ウズラ


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2009年11月18日 (水)

静寂と沈黙

 来年1月にリリースされるペーター・ブロッツマン、ポール・ニルセン・ラヴとのトリオ作『Volda』のマスターや表紙の最終チェックに続き、昨年ペーター、本田珠也さん、荒巻茂生さんとのカルテットで録ったライヴ音源を珠也さんと家人と共に聴き直しました。実際にアケタの店で演奏している時はモコモコした感触で聴き取りにくかったのですが、エンジニアの島田さんのお陰でとても良いバランスとなり、音質もクリアで、ライヴ盤として出したいと皆さんが言っている事がうなづけます。たぶん春頃にはリリースされるでしょう。
 月末に演奏するベルリンでのコンサートのリハーサルもありました。ベルリン・フィルハーモニック・ホールはとても音響が良いとの評判で、今から楽しみです。新宿ピットインで高瀬アキ(p)さんの個性的な演奏に酔いしれた晩、彼女からもそのような話を聞きました。ベルリンにお住まいのアキさん、「とにかく寒いから、暖かくして来てね」と。
 以前、藤野芸術の家で共演した朗読の松浦このみさんと20日、桐朋学園で1時間ほどの公演をします。今日はそのリハーサルでした。題材は芥川龍之介作「杜子春」とひがしなおこ作「ロージン」の2作品です。一人の声からいろいろな人の声を使い分けるその臨場感に感動し、特に「ロージン」では自分にふりかかった現実のような錯覚さえ起こすほどで演奏しながら涙をこらえるほどでした。学内だけでの公演ではもったいな〜い。
 さて、明日は横浜エアジンにて池上秀夫(b)さんと田中徳崇(ds)とのトリオです。田中ノリ君は先日、高瀬アキさんとのトリオでもその才能を遺憾なく発揮していました。潜在的な才能はもちろんの事ですが、最近はパワーも増したようで、ますます目が離せません。池上さんとは初共演となります。とても楽しみな夜です。

11月19日(火)、7:00開場、7:45PM開演
「静寂と沈黙」
八木美知依(20絃箏、17絃箏)、池上秀夫(contrabass) 、田中徳崇(drums)
チャージ: 2500円+オーダー
場所: 横浜 エアジン
横浜市中区住吉町5-60
TEL: 045-641-9191
http://www.airegin.jp

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2009年11月 4日 (水)

オランダ・ツアーの写真アップしました

 Floating Worlds 日本ツアーを終え、やっとオランダ・ツアー分の写真を載せる事ができました。ただし、意味不明なものも含む結構な量なのでご了承下さい。どうぞお時間のある時に見に行って下さいませ。

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2009年11月 2日 (月)

Floating Worlds 日本ツアー(後期詳細)

10月19日(月)
 九州では大分県、宮崎県、福岡県で演奏経験がありましたが、熊本と長崎は初めて。
 11公演もあるといろいろあります。イグさんの手違いで、長崎ではなんと音響の方との詰め合わせがされておらず、公演の前日、急遽ホテルでいろいろと打ち合わせ。私が日本語で対処。NBC放送の岩元さん、そしてペーター・ブッロッツマンがお好きというデータウェーブの橋口さんに大変お世話になりました。
 続いてホテル周辺を散策。勝海舟と坂本龍馬が宿泊したという福済寺をお参りしましたが、当時のものは原爆で全焼。歩いているとそういった史跡のほとんどが被爆しており、戦後に建てられた物が多くありました。改めて原爆の恐ろしさを痛感します。
 夜は、かつて頻繁に長崎に出張していた義父のお気に入りロシア料理屋Harbinへ。食いしん坊の我が家は、世界中どこへ行ってもおいしいものにありつける情報を持っており、とても助かります。

20日(火)
 皆さんのお陰で公演は無事終了し、岩元さんお勧めの居酒屋・亜紗へ。ウチワエビの天ぷらなどを美味しく頂きました。調理前の、ちょっと変わった形のウチワエビも見せてもらい、イグもアブも大興奮でした。

21日(水)
 今回のツアーはホールもあればライブハウスもあります。
 福岡の会場は東京にもありそうな雰囲気のジャズ・クラブ、New Combo。こういった場所には親近感がわきますが、それもそのはず、よく知っている人や身内とも言うべき音楽家が福岡というと訪れるハコでした。お客さんの中には、随分前に銀座ソミドホールで聴いて下さった方、玉名でお世話して下さったサザランドご一家も来られ、和やかな一時となりました。
 そして深夜、もつ鍋を頂きました〜。翌日、肌がツルツル。嬉しい限りです。

22日(木)
 本州入りです。今日は移動のみ。私は広島の家で洗濯など。
 庭がすっかり色づいており、季節を感じる事ができました。
Photo


23日(金)
 広島のアステール・プラザ多目的スタジオで本番。
 なかなか広島の家族に演奏を聴いてもらえなかったので良い機会でした。私の曲以外はちょっと難しい内容だったかな、と心配もしましたが、幸いそんな事はおかまいなしで喜んでもらえたようでした。また皆さんに生の音を聴いてもらえたら嬉しいです。

24日(土)
 神戸のBig Apple。むか〜しからお世話になっている近藤さんのお店。
 6年ぶりの演奏でしたが、その時よりも若がえっていた店主にびっくり。相変わらずハードな音楽趣味に脱帽しました。そして打ち上げ。内臓料理と野菜がおいしい中華料理・桃源で乾杯!

25日(日)
 今日は大阪のNu Things。以前、ペーター・ブロッツマン、ポール・ニルセン・ラヴとのトリオ(実際は飛び入りのケン・ヴァンダーマークを数えると4重奏)でお世話になりました。
 今回はオープニングアクトを田中薫(g)さんがして下さいました。音楽という巨大な魔物に向かって行く若者の姿は清々しく、力をもらいます。バークリーの卒業生で、私どもも親しいデイヴィッド・フュジンスキーに師事したそうで、会話が弾みました。
 ダンサーの北浦雅子さんもご主人と共にお会いする事ができ、嬉しかったです。

26日(月)
 今日の会場は京都Art Complex 1928。
 かつて毎日新聞社の京都支社だったという見事な建物をそのまま使ったホール。天井はアーチ型で、当時としてはさぞかし斬新なデザインだったでしょう。そんな雰囲気にも影響を受けた演奏になりました。音響がとても良く、たぶん箏だけの公演だったらマイク無しでも大丈夫でしょう。

27日(火)
 名古屋のTokuzo。
 ここまでくるとゴールは目前です。音楽家としても素晴らしい臼井さんが音響を担当して下さるのでストレスなく、心地よく演奏できます。調弦は高橋と関が手伝ってくれて、楽器の撤去も井上、竹内が加わり、アッという間に終わってしまいました。このツアーは45分のセット、約90分のセット、そして通常のライヴハウス向けの45分x2のセットという3種の異なるプログラムを持って回っていますが、曲順が変わると私の楽器は転調も変わるため、調弦を慎重に見てくれる人がいると本当に助かります。
 高校時代からの友人や好恵ちゃん、hibikyさん、典子ちゃん、ひろみちゃんを始め、こちらへ来ると必ず聴きに来て下さる多くの方々、そしてオープニング・アクトをして下さった爽流さん、ありがとうございました。

28日(水)
 イグさんとアブさん、今日は新宿ピットインで別メンバーでの公演があり、急いで新幹線に乗り、私は楽器車と共にゆっくり帰京。途中、富士市に立ち寄り、魚がおいしい丸天で昼食。特に1個200円弱の大振りな生ガキが美味。東京ではなかなかこの値段では味わえません。

29日(木)
 いよいよツアー終盤。会場は演奏し慣れたスーパー・デラックス。昨夜、イグとアブが別メンバーで新宿ピットインで興行をしたせいか、ちょっと入りが寂しい気がしました。
 このプロジェクトの良いところは、初めて即興を聴く人にもわかりやすい内容である事と、連日の演奏であっても演奏者自身が飽きない内容である事です。この日も新たな展開があり、終始充実した内容だったように思います。

30日(金)
 横浜エアジンのオーナーの梅本さんはドイツ語が堪能だったのですね。イグとアブは喜んで話しているようでした。この日もまた新しい展開が数多くあり、改めてアブさんの聴く耳の素晴らしさを実感する夜となりました。
 夜中には食べない健康的なオランダ勢を先に帰し、お弟子さんらと打ち上げ〜。横浜ではいつも中華街のマーさんのお店に行きます。昨夜からの手伝い、ひとちゃん、えりなさん、ありがとうね。

 長かったツアーが終わりました。アムステルダムからアインホーヴェン、そして熊本から横浜まで、いろいろな方々に出会い、優しさに触れる事ができ、感謝しています。もっともっと私の音楽を熟成させ、再び皆様にお会いしたいと心より思っております。Cimg3852
下関にて。

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