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2010年4月29日 (木)

委ねる

 流れている音楽に身を委ねるという事はあっても、言葉に身を委ねるという経験は初めてではなかったでしょうか。はたして私自身が吉増剛造氏の言葉をどこまで言語として認識していたかは、はっきりと言えないのだけれど…
『半島の唄・島の唄』。つくばカピオホールで行われたこのコンサートでの共演者は、初めてお会いする方ばかりでした。
 朴美妍さんのピアノも素晴らしいけれど、なんといっても朴在千さんのしなやかで研ぎすまされた打楽器演奏は本当に素晴らしかったですね。
 また、吉増剛造さんの詩と映像とステージ床に置かれた作品により、五感の扉を開く刺激的な一夜となりました。難しい内容にとられがちな興行だったと思いますが、まるでヨーロッパのフェスティヴァルのように、ほぼいっぱいの客席の皆さんの温かい気持ちがステージにも届き、心身ともに充実したコンサートとなりました。とはいえ、ここに至るまでには野口修さんを始め、大勢のボランティアの方々のお力添えがある事は言うまでもありません。改めてお礼を申し上げます。
 打ち上げでは、吉増さんが仰った一つ一つも興味深く、最後まで刺激的な日でした。
Hantou1
Hantou2
Hantou3
 
 さて、5月1日に横浜エアジンで『横浜国際インプロ音楽祭』があります。随分神々しいタイトルだなぁ、という感じですが、私はベースの須川崇志さんからお誘いを頂き、ザック・マンガンさん(ドラムス)とトリオで演奏します。ザックさんとは初めての共演です。以前、トリオの難しさに悩んだ事もありますが、この頃は、まるで3人で行う将棋の手を考えるような楽しさがあります。GWまっただ中、是非お越し下さいませ。

5月1日(土)
『横濱国際インプロ音楽祭』

• 八木美知依(20絃箏、17絃箏)

• 須川崇志(コントラバス、チェロ)

• Zach Mangan(ドラムス)

会場: 横浜エアジン

開場: 19:00、
開演: 19:45

チャージ: 2500円(+1ドリンク)

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2010年4月25日 (日)

半島の唄、島の唄

 4月28日(水)、茨城県つくば市のつくばカピオホールにて『日韓文化交流: 対話する音・詩・音・世界へ〜半島の唄・島の唄』に出演します。企画された野口修さんによるところの構成案はおおよそ下記の通りです。吉増剛造さんの『静かなアメリカ』を読んでいる最中です。初めてお会いする方ばかりでとても楽しみにしております。茨城に住んでいらっしゃる方もそうでない方も、滅多にない興味深いセッションなのでどうぞ気軽にお越し下さいませ。

1部「対峙する 半島の唄 島の唄」
• 半島の唄: Miyeon & Park デュオ
• 島の唄: 八木美知依 ソロ   
• 吉増剛造: 朗読

2部「関係する 半島の唄 島の唄」
1) Miyeon & Park &八木美知依: イントロダクションとしての即興セッション「音・音・音」
2) Miyeon & Park &八木美知依&吉増剛造: 関係する即興セッション「音・言葉・音」
3) Miyeon & Park &八木美知依&吉増剛造セッション: テーマありのフリーセッション〜「イムジン河ー2010」

4月28日(水)
『日韓文化交流: 対話する音・詩・音・世界へ〜半島の唄・島の唄』


•朴美妍 [Park MiYeon](ピアノ)

•朴在千 [Park JeChen](ドラムス、パーカッション)

•八木美知依(17弦箏、20弦箏)

•吉増剛造(詩)

会場: つくばカピオホール

開場18:30、開演19:00

前売: 学生2500円、一般3500円
/当日: 学生3000円、一般4000円

問合せ先: 080-3251-8959

主催: 芸術文化振興NPO準備委員会

Tel: 080-3251-8959
 

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2010年4月21日 (水)

マジンガーZが好きなレイモンド

 Raymond “DJ Darknorse” Pellicerに預けたまま放ったらかしになっていた音源の一部が忘れた頃に届きました。最初は自分が弾いた音とは全く気づかず、家人に「随分かっこいい楽器だね。何?」なんて尋ねてしまいました。
 図々しく書かせてもらうと、それは私が弾いていたのですが、リミックスされているから箏の音には聴こえなかったのですね。でも私の好きなタイム感覚で弾いているので「やるなぁ」なんて思ったわけです。このプロジェクトは家人がEivind Aarset(g)と共同制作で進めており、いつリリースできるかわかりませんが、早く皆様に聴いて頂きた〜い!クラブでも評判になるのでは、この音!
 さて、Motorpsychoの新作“Heavy Metal Fruit”を聴きました。カッコいい!

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2010年4月19日 (月)

風通し

4月16日(金)
 以前、坂田明さん/ジム・オルークさんのバンド「チカモラチ/恐山」で共演したダーリン・グレイ(b)が新宿ピットインでOn Fillmoreという、ドラマーのグレン・コッチとのデュオで演奏するというので聴きに行く。
 音が美しい。そして、弾きすぎない。堂々とそういったアプローチで展開する音楽に感動しました。
 終演後、多くの友達に会い、そのまま雑談そしてミーティングへ。

4月17日(土)
 自宅でレッスン後、昨夜ピットインで会ったネルス・クラインさん(g)の誘いで六本木スーパー・デラックスへ。今夜はショーン・レノンさんや細野晴臣さんら大物ぞろいの出演とあってどんな人ごみかと思いきや、入場制限がなされていたため意外に窮屈ではなく、背が低い私はちょっぴりほっとしました。
 ネルスは本田ゆかさん(key、voc)とのデュオ「fig」で出演。彼は珍しいタイム感覚を持ったギターリストで、ゆったりした後ろめのアルペジオを弾いたかと思うと、拍をぐぐ〜んと寄せたり、常にアルペジオの音質を変化させたりと生き物みたいな音楽を奏でます。最初、こんなに上手いギターがポップで成り立つのかな〜、などと思いましたが、そこはしっかり考えられており驚きました。ゆかさんの作品はTzadikからリリースされたものや、チボ・マットの『ステレオタイプA』も愛聴していましたから、お会いできて嬉しかったです。日本の異常気象のせいで風邪をひかれないといいのに、と心配していたら、なんと帰りにみぞれが…

4月18日(日)

 『混民サウンド・ラボ・フォーラム第2回~欧州フリーの現在を探訪する』

という大胆かつ壮大なテーマのイベントに参加するため吉祥寺のsound café dzumiへ。
 緑が豊かな井の頭公演を見下ろすビルの5Fにあるこのカフェ、準備をしているだけで実に清々しい気分になる居心地の良さでした。催しは午後5時から始まり、私は休憩後、Markから依頼されていた「イディオマティック」と「ノンイディオマティック」な即興を2曲を演奏し、少々話をしましたがあとは殆どMarkと主催の北里さんのトークであっという間に時間が過ぎて行きました。「ノンイディオマティック」な演奏は意外と難しいもので、演奏中、何かしらのidiomに頼っている自分に気付いたりします。
 結局Markの話はヨーロッパだけでなくニューヨークやシカゴのジャズ・シーン、そしてインド音楽も出て来て、カフェの雰囲気もありこのシーンが決して地下室の音楽ではなく世界が繋がっている気になりました。
 夜はもし間に合えばジム・オルークが仕切るバカラック・トリビュートを聴きにビルボード東京へ、と思っていましたがやはり無理でした。最後はお弟子さんたちと代々木のビストロ・ダルテミスで夕食。

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2010年4月15日 (木)

『混民サウンド・ラボ・フォーラム』

 アトミック!帰ってしまいました。私は名古屋TOKUZOで聴く事ができました。音楽もさる事ながら、自分の演奏ではないので調弦や楽器の置き場所に神経質になる事もなく、心底楽しめました。ポールが別れ際に「ペーター・ブロッツマンから美知依にビッグハグをしておいてくれとのこと」と言われ、代理でポールとビッグハグ。愛すべき親父にも早くまた会いたいな、とちょっぴりセンチになりました。
 さて、私は18日(日)吉祥寺ズミにて『混民サウンド・ラボ・フォーラム』に出演します。テーマは「欧州フリーの現在を探訪する」。壮大ですね。まいったな〜。このテーマはマーク・ラパポート氏が専門なので彼が一手に引き受けますが、シリーズを企画なさった北里義之氏とマークの会話は結構珍しいものなので、私は聞く事も密かに楽しみにしています。とはいえ、私がアメリカの音楽家よりもヨーロッパの音楽家との交流が多いのは経済的な背景だけではない要因があると思うので、そのあたりもお話しできればと思っています。演奏もします。皆さんと近い距離でお会いできる事を楽しみにしています。

4月18日(日)
『混民サウンド・ラボ・フォーラム第2回〜欧州フリーの現在を探訪する』

会場: サウンドカフェ ズミ(吉祥寺)

Tel: 0422-72-7822

開場16:30、開演17:00

パネリスト: マーク・ラパポート、八木美知依
司会: 北里義之
料金: 2000円(飲み物付き)

予約・問い合わせ: 音場舎
Tel/Fax: 03-3731-8191/Email: omba@w2.dion.ne.jp

主催: 音場舎
 

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2010年4月 7日 (水)

花吹雪2010

4月2日(金)
 ノルウェーからポール・ニルセン・ラヴ(d)がやって来ました。「この人と共演したい。」と思う数少ない音楽家の一人です。初共演からもう5年の友人関係ですが、何度か欧州ツアーをした仲なので、久しぶりに家族に会ったような感じになります。
 ポールは会うたびに成長しています。こんなに鋭い音のドラマーはいない、といつも思いますが、ますます鋭くなっていました。スピードは以前のままですが、細かいニュアンスが増え、さらに複雑な音楽を演奏しています。この日の演奏は千葉Candyでのソロとデュオ。デュオは初めでしたが、今後の二人での活動も想定できる音楽が構築できたのではないかと思っています。こじんまりしたこだわりのお店の中の温度がいっぱいのお客さんと音楽で一気に上がりました。

4月3日(土)
 アケタの店で2daysの初日です。東京はどこも桜が満開。車の窓越しに静かに桜を見て音楽について考えているだけで幸せな気分になります。
 約20分のポールとのデュオに続いて本日のゲスト、坂田明さんに入って頂きました。即興演奏なのだから何も決めていないのですが、3人で漕ぐ船はいつでもどんな所へも行ける。演奏する側としてはそれが一番の醍醐味ではないかと思います。やんちゃな天才だと思っていたポールが私の利き耳を覚えていてくれて、いつもとモニターの位置が違うけど良いのか、と案じてくれたので少々驚きました。一昨年は365日中280日が本番。そんな生活が楽しくて仕方がないという彼。音楽生活を通して人生を学び歩んでいるのだなぁ、と節々に感じ、姉さんはなんだか切ない気持ちになります。

4月4日(日)
 いつも即興演奏ばかりしているわけではないので、この3日間が長く感じるかと思いましたが、全くありません。朝、もう最終日なのか、と寂しい気分でした。持続力といい、音といい、ポールほどぴったりくる共演者はあんまりいませんから。今更ながらですが、彼との共演を最初に勧めてくれた家人に感謝しています。
 という事で、出かける前から今日のデュオではポールのエネルギーに答えようと思っていました。そしてゲストはジム・オルークさん。ジムと共演すると、私はまだまだ私はやるべき事がある、と頭がさがると同時に、勇気と力をもらいます。昨夜のトリオとは全く違う面白さの展開になりました。
 またポールとツアーがしたい、と心から思う3日間でした。お世話になった皆様、ありがとうございました。
Michiyo_paal

Akira_paal_michiyo

Jim_paal_michiyo

 さて、今日からポールはアトミックのメンバーと合流し、まずは京都で演奏。アトミックは絶対に聴いた方が良いと思います。1年は寿命が延びた気持ちになりますよ。
 
4/7(水) 神戸 Big Apple
開場18:30/開演19:30
予約4500円/当日5000円 + drink
神戸市中央区山本通3-14-14 トーアハイツB1 http://www.bekkoame.ne.jp/i/big-apple
Tel/Fax: 078-251-7049
Email: big-apple@i.bekkoame.ne.jp
◎Tel(留守電時も可)/Fax/Emailで予約受付中。前日までに代表者のお名前と人数をお聞かせ下さい

4/9(金) 名古屋 Tokuzo
開場18:30/開演19:30 前売4500円 当日5000円 + order
名古屋市千種区今池1-6-8 ブルースタービル2F
http://www.tokuzo.com Email: info@tokuzo.com
Tel: 052-733-3709
◎店頭及びチケットぴあ(Pコード: 100-009)にて前売り中。メール予約も可(HP参照)

4/10(土)、4/11(日) 東京 新宿ピットイン
開場19:30/開演20:00 前売4500円/当日5000円(ドリンク付き)
新宿区新宿2-12-4 アコード新宿B1
http://www.pit-inn.com
Tel: 03-3354-2024
◎新宿ピットイン、チケットぴあ(Pコード: 101-538)にて前売中

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2010年4月 1日 (木)

春の嵐とポール・ニルセン・ラヴ

 今日の東京は随分と吹き荒れましたね。
 さて、明日からいよいよポールとの3-day sessionが始まります。まずは千葉Candyでソロを含めたがっつりデュオです。相変わらず多忙なポールとあって本番当日に来日します。私の場合、まず楽器が無事に届いているかという問題があるので、さすがに当日入国は怖くてできませんが、世界中を縦横無尽に活動している人は違います。久しぶりのポールとのセッション。ぜひ足を運んで下さいませ!

 4月2日(金)
『Paal Nilssen-Love & Michiyo Yagi: Solos & Duos @ Candy』

•八木美知依(20絃箏、17絃箏)

•ポール・ニルセン・ラヴ(ドラムス)

開場: 19:30/開演: 20:00

料金(1ドリンク付き): 予約3000円/当日3500円/学生500円引き

会場: Jazz Spot Candy

千葉市稲毛区稲毛東3-10-12(JR稲毛駅西口徒歩2分)

Tel/Fax: 043-246-7726

Candy

4月3日(土)、4日(日)
『Michiyo Yagi & Paal Nilssen-Love: 花吹雪2010!』

•八木美知依(20絃箏、17絃箏)

•ポール・ニルセン・ラヴ(ds)

ゲスト:

•坂田明(as、cl)[4/3のみ]

•ジム・オルーク(g)[4/4のみ]

開場19:00/開演19:30

会場: アケタの店

東京都杉並区西荻北 3-21-13 吉野ビルB101

Tel: 03-3396-1158(平日10:00am~6:00pm)、03-3395-9507(毎夜7:00pm~11:00pm)
Michiyopaalsmallest

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