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2010年5月21日 (金)

フィヨルドの声

 今回のトリオで私は幾つか試したい事がありました。それは達成とまではいきませんが、その門には入れたように思っています。箏のように音域が中途半端な楽器が長いソロを演奏するという事は意外に難しいものですが、何か手法はあるのではないかと思い試してみました。それは、自分が弾いた瞬間の音色よりも、全体のグルーヴに身を委ねるということです。もちろん音色は大事で考えなくてはいけない事ですが、次の音への運び方(転調も含め)をもっと先回りして考える事です。そのせいで、終演後は意識がぼろぼろになるほど疲れましたが、何かつかんだ気がしています。私としては、この感覚を忘れないうちにこのトリオでまた演奏したいと思っています。
 後半、先日我が家へ箏のレッスンにいらしたシニッカ・ランゲランさんが登場。彼女の素晴らしい歌声に、会場は一気にノルウェーのフィヨルドへ飛んでいった雰囲気になりました。リハーサルもなく、初めて一緒に演奏したのですが、すぐに一体感を感じました。まずシニッカさんが刻むリズムに田中さんが入り、須川さんが入り、カンテレと音色が重なりそうな私は最後に入りました。入る前に、須川さんの拍子を良く聴いて入ったつもりでしたが、シニッカさんの歌は熊本のわらべ歌「あんたがどこさ」みたいな感じに4拍子で数えてゆくと偶数拍が急にメロディーの頭になったり、そうかと思うと奇数拍が頭になったりという、とても面白いものだったので、私は彼らの音にのせて自由に2拍子と3拍子を行き来していました。それが結構心地よく、あっという間に30分が経ってしまいました。
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 さて、5月23日(日)に千葉県行徳市にて『星だまりLive Vol. 54』があります。バート・バカラック作、カーペンターズのヒットで有名な「Close to You」を演奏しようと思っていますが、この曲は実に多くのシンガーや様々な楽器で演奏されているのですね。面白いところではパンパイプやバンジョーのヴァージョン。個人的には、最近ジム・オルークさんがリリースした『All Kinds People』の中のものが趣味ですが、家人はウェイン・ホーヴィッツ/ロビン・ホルコム夫妻のものが好きみたいです。この話はまた長くなりそうなのでまたの機会に。23日はトッド・ニコルソン(b)とのデュオです。ご興味のある方はNPO法人ニュースタート事務局
(Tel: 047-307-3676
)までお問い合わせの上お越し下さいませ。

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