9月1日(水)
黒田京子さん(p)とのデュオは、お客様の方がよくご存知で、これで4度目になる共演と教えて頂きました。《黒田京子》というジャンルの唯一無二の音楽と感じる一夜でした。当日、持ってこられたカーラ・ブレイの “Útviklingssang”という曲も素敵で、この日の雰囲気にとても合っていたと思います。
9月2日(木)
東京ジャズ・フェスティヴァルのプレ・イベントでマイク・ノック・トリオ、マイク・ノック東京ビッグ・スモール・バンドを聴きに行きました。この日はオーストラリアが国を挙げての歓迎の様子。ノック夫人はシドニー在住の日本人。同じくシドニーに住んでいる医者である私の義妹の患者さんだという事で、思わずパーティーの席で話が弾みました。
ビッグ・スモール・バンドに起用されていた日本人の2人は素晴らしい演奏家で、特にトロンボーンの中川英二郎さんは、家人が約20年前、中川さんがたぶん10代半ばの頃に飛び入りで入ったバンドの演奏を聴き、そのあまりの上手さに「いつかレビューを書かせてもらうね」と声をかけた少年だったそうです。「やっぱりとんでもないミュージシャンになっている」と。腕前だけでなく、立っている姿も堂々としており、風格のある方でした。
また、会場でフルートの巨匠ジェレミー・スタイグにお会いしました。2ヶ月前にニューヨークから横浜に引っ越して来たそうです。たまたま彼のCDを聴きながら車で移動していたのでとても驚きました。
9月3日(金)
新しく作った楽器に気になる点があり、再び工房へ。応急処置はできたものの、一から作り直した方が良いという案もあり、検討中。
4日(土)
来週はレコーデイングがあり、練習時間が殆どなくなってしまうので、この日は発声練習に始まり、ペダルのタイミング、POGやリング・モジュレーターのバランスなどを丁寧にチェック。それだけであっという間に一日が終わってしまいました。
5日(日)
午後8時に東京国際フォーラムへ行き、アリルド・アンデルセン(b)のトリオを聴きました。良かったわ〜。アリルドは小難しい事をしていても、いつもハッピーな表情をしているのがいいですね。40年も前からコントラバスにディレイなどをかけて独自の世界を切り開いて来たアリルドさん。その類い稀なる個性に感動しました。一度オスローで共演させて頂いたので、「私の事、覚えていますか?」とお聞きしたら、「君のCDはiPodに入れていつも聴いているんだよ」と言われ、すごく驚きました。再度の共演のお誘いも受け、嬉しい夜となりました。
6日(月)
明日から始まるアイヴィン・オールセット(g)とのレコーディングを前に、彼の演奏を聴きに六本木スーパーデラックスへ。かっこよすぎる!アイヴィンの音はなんとも透明感があってどこまでも美しく、悲しいほど深い。明日からが楽しみです。
レコーディングが終了し、一皮むけた私の音を聴きに、10日はぜひ公演通りクラシックスへお越しくださいませ。
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