« 2010年8月 | トップページ | 2010年10月 »

2010年9月26日 (日)

八木美知依トリオ@アケタの店

 いよいよ今月も終わりに近づき、西荻アケタの店で《八木美知依トリオ》を炸裂させます。なんと言っても今回の面白さは、昨日も書きました様にバグパイプが入る事です。バグパイプといっても厳粛な儀式といったイメージとはほど遠く、ポール・ニルセン・ラヴ(ds)とも共演しているエリザベス・ヴァトンさん。先日、南青山マンダラでお会いしましたが、なんともチャーミングでおおらかな方。「即興やるんでしょ!」と私達トリオとセッションする事が楽しみで仕方がない様子でした。「Rouge」など、私の曲にも入って頂きますが、本田珠也さん(ds)やトッド・ニコルソンさん(b)との音のやりとりにも注目しています。930日(木)のセッションはすごく楽しいものになる予感がしています。   

  八木美知依トリオ
八木美知依(21絃箏、17絃箏、voc
トッド・ニコルソン(b


• 本田珠也(ds

•
ゲスト: Elisabeth Vatn(バグパイプ)

 
930日(木)
会場; アケタの店
開場
19:00、開演19:30


料金
: 2500円(1ドリンク付き)

問い合わせ
: 平日 10:00am18:00pm 03-3396-1158(アケタ西荻分室)/毎夜 19:00pm23:00pm 03-3395-9507(アケタの店)

 

| | コメント (0)

2010年9月25日 (土)

音の色彩

922日(水)

 930日(木)、久しぶりに《八木美知依トリオ》として本田珠也(ds)、トッド・ニコルソン(b)とアケタの店で演奏しますが、ゲストに気鋭のバグパイプ奏者エリザベス・ヴァトンさんが入って下さいます。私の曲「Rouge」にバグパイプなんて最高に奇妙でかっこいいのではないかと思います。

そのエリザベスを含むノルウェー伝統音楽の演奏家達がこぞって出演するという催しが南青山のマンダラであり、大使館からご招待頂きました。

最初の演奏はヨイク歌手のヨハン・サラ・ジュニア。ノルウェー北部、フィンマルク地方のカウトケイノ生まれだそうで、ラップランドの中でもとりわけヨイクという伝統的な声法が重用視されているこの地で育ち、エレクトロニカを取り入れた独自の世界を作り上げていました。それは単に名人の技を聴かせるという博物館的なものでなく、現代に息づいている音楽としてすんなり耳に入ってくる心地よい音楽でした。

続いてエリザベス・ヴァトン(各種バグパイプ)の演奏。見るからに民族楽器としての風情があるバグパイプですが、彼女の演奏も伝統が過去のもではなく現代に生きている音楽として表現されている素晴らしいものでした。

最後はハルダンゲル・フィドル奏者が3人もいるバンド、ヴァルキリエン・オールスターズ。ハルダンゲル・フィドルとは共鳴絃のあるノルウェーのヴァイオリンで、箏のように簡単に調弦が狂うらしく、「人生の半分は調弦しています」と笑ってMCをするほど3人とも曲が終わる度に調弦。なにをどう音合わせしているのかよくわかりませんでしたが、確かに曲中にどんどん狂っていきます。この微妙にずれた調子でCmなどのコードをビャ〜と奏でるのですから驚いたなんてもんじゃありませんでした。凄すぎる!このバンドは2007年のデビュー・アルバムがノルウェーで異例の2万枚以上のセールスを記録し、一躍シーンのトップに躍り出たそうです。この音色に愛情を注いでいるノルウェー人にも敬服です。

帰り際、いつもお世話になっているノルウェー大使館の伊達さんにお礼を申し上げたら、伊達さんが「どうでしたか?良かったでしょ〜?」と自信満々に仰られ、ちょっぴり羨ましい気持ちになりました。ノルウェー政府の《今に生きる》音楽に対する熱い思いが感じられたからです。昔ながらの伝統芸能も大切ですが、今に生きる伝統音楽を評価する精神が日本には欠けているように思います。

 挨拶しかできませんでしたが、久しぶりに「目かくしプレイ」の取材でお世話になった素敵な松山晋也さんにもお目にかかれて嬉しかったです。

 終演後、大急ぎで新宿ピットインへ。何とか森山威男カルテットの後半に間に合いました。森山さんのロールの音には気品がありますね。終演後、少々お話をさせて頂きました。長年にわたり音楽家をやっていらっしゃる方の言葉には真実の重みがあります。

 

924日(金)

急に寒くなり、体温調節が苦手な私は朝はぼんやりしていましたが、午後から夜の本番時間に向けてストレッチしたりお酢を飲んだりして調整。その本番とはmori-shigeさん(チェロ)とのデュオ。このところエフェクトに凝っていたので、想像する音像も「これを使ってあの音を出した後」というように考えていましたが、久しぶりにそういったものを何も使わずに言わば素手で演奏してみようと思いました。はたして頭で描いた音をですべて演奏する事ができるだろうか、と少々緊張しましたが、音楽に真摯に向き合う為にもそういった緊張は悪い事ではなかったのではないかと、思いました。

寒い中お越し頂いた皆様、企画して下さった北里義之さん、ループラインの皆様、そしてmori-shigeさん、ありがとうございました。

 

 

| | コメント (4)

2010年9月22日 (水)

ループラインでmori-shigeさんとデュオ

  マッツ・グスタフソン、カール・ストーン、ミヤ・マサオカとの楽しいカルテットの尾を引きずったまま、24日(金)に代々木ループラインでチェロのmori-shigeさんとデュオをします。ここはこじんまりしたギャラリーとでもいうのでしょうか、数年前にニューヨークでエリオット・シャープ(g)とデュオをしたイシュー・プロジェクト・ルームに似ていて、和みのある雰囲気の中に研ぎすまされた空気が漂っています。きっと何か起こると思いますし、せっかく生きているのだから何か起こし続けて生きて行きたいものです。

Ura_2

| | コメント (2)

2010年9月21日 (火)

インプロッシブル!(3)

919日(日)

この日は友人が多く出演するフェスティヴァルもありましたが、それでも沢山の方々にお越し頂き、とても嬉しい一夜となりました。そして何よりも私とミヤさんの共演が実現した記念すべき日でした。

客席から向かって左が私、そしてマッツ・グスタフソン(バリトン・サックス)、カール・ストーン(ラップトップ)、ミヤ・マサオカ(21絃箏、エレクトロニクス)という順にセッテイングをしました。たぶん、何となく左サイドが動、右サイドが静というような対比を感じさせるカルテットだったのではないでしょうか。この奇妙ともいえる組み合わせが音楽としてとても上手く作動したように思いました。

いま思うと「こうすれば、ああすれば、もっとこのカルテットならではのサウンドが出せたかも」等と思う点もありますが、逆を言うと、ちょっぴり後悔を感じさせるほど特別なもの、新しいものを感じさせてくれた、スリリングで楽しいひと時でした。

滅多に同じ国に居合わせる事のない4人ですが、いつかまた再演したいと思いました。

そして首都圏はもちろん、はるばる三重や新潟や奈良から聴きにいらして下さった方々に感謝致します。

Mats
Carl
Miya
Michiyo

Pit_inn_suzuki_shot
このグループ写真はピットインの鈴木さんに撮って頂きました

| | コメント (2)

2010年9月19日 (日)

インプロッシブル!(2)

916日(土)

 少々のノイズが発しており、音のバランスも完璧ではなかったので、再び17絃のメンテナンスをして頂き、楽器の受け取りに渋谷へ。

その後、久しぶりに青山のトラットリア、イル・パッチョコーネで軽く食事。軽いといってもやっぱりおいしくないと楽しくないので、ここに決めて良かったな〜、と食べながら思いました。

そして、DoubtMusicFtarriが共同開催するフェスティヴァルの一部を聴きに六本木スーパーデラックスへ。出演者も多数とあって、久しぶりに友人に数多く会う事ができました。

917日(日)

インプロシッブル!やはり、あり得な〜いメンバーですね。

ラップトップを早い時期に楽器として確立させたカール・ストーンは、有名なグルメでもあり、毎日の様に食事をネットで公開し、友人とダジャレを飛ばし合いながら、あり得な〜い食べ物(鰻アイスクリーム等々)を発掘しています。

今日は、あり得な〜い音楽を作る楽しみでわくわくしています。どうぞお立ち会いを!

| | コメント (0)

2010年9月18日 (土)

インプロッシブル!

 97日(火)8日(水)

音楽家として満たされた気持ちになる一つに、夢の中で鳴っていた音楽や頭の片隅で響いていた音が実際に形にとして現れる事が上げられます。アイヴィン・オールセット(g)とのレコーディングは正にそれでした。ミキシング・ルームで聴き直している時も、気に入らなくて録り直している時も、とても幸せな気持ちでした。作業が終了したわけではありませんが、演奏は終了しました。完成が楽しみです。 

910日(金)

八木美知依ソロ

1st Set:

Song of the Steppes(八木美知依 作詞・作曲)

Small Night(八木美知依作曲)

Summertime(ジョージ・ガーシュウィン作曲)

2nd Set:

River Man(ニック・ドレイク作曲)

十六夜(八木美知依 作詞・作曲)

マッツ・グスタフソンとの即興

 どの曲も、新しくエフェクトを使った試みをしました。そうする事によって、曲がより豊かになったのではないかと思います。演奏する度に、なにかしら曲を発展させていく行為はとても面白いですし、まだまだすべき事が山のようにあると感じますし、何しろ次から次へとアイデアが浮かんでくるので楽しくて仕方がありません。

1141377_594208862_251large_3

917日(金) 

 愛知のレッスン場からそのまま渋谷のメアリー・ジェーンへと、ジム・オルーク(g)とマッツ・グスタフソン(s)のデュオを聴きに行きました。ジムさんの音楽が懐が深くて広いのは周知でありますが、マッツさんの音楽も幅が広い物で改めて凄い方だと感じました。愛知県では古典を教える日々だったので、久しぶりに脳が覚醒され、なかなか眠れない夜となりました。

 さて、19日(日)は、新宿ピットインにて実に珍しいメンバーでセッションを行います。どの人もその道で名高い方ばかりですが、同時にステージを共にするのは初めてです。なんといっても私とミヤ・マサオカさんの共演が焦点になるのではないかと思っています。この日を機会に、箏の世界が更に広がる事を願っています。日曜日はぜひ新宿ピットインへ足をお運び下さいませ。

| | コメント (0)

2010年9月 8日 (水)

音三昧

91日(水)

黒田京子さん(p)とのデュオは、お客様の方がよくご存知で、これで4度目になる共演と教えて頂きました。《黒田京子》というジャンルの唯一無二の音楽と感じる一夜でした。当日、持ってこられたカーラ・ブレイの Útviklingssang”という曲も素敵で、この日の雰囲気にとても合っていたと思います。

Kkmy

92日(木)

東京ジャズ・フェスティヴァルのプレ・イベントでマイク・ノック・トリオ、マイク・ノック東京ビッグ・スモール・バンドを聴きに行きました。この日はオーストラリアが国を挙げての歓迎の様子。ノック夫人はシドニー在住の日本人。同じくシドニーに住んでいる医者である私の義妹の患者さんだという事で、思わずパーティーの席で話が弾みました。

ビッグ・スモール・バンドに起用されていた日本人の2人は素晴らしい演奏家で、特にトロンボーンの中川英二郎さんは、家人が約20年前、中川さんがたぶん10代半ばの頃に飛び入りで入ったバンドの演奏を聴き、そのあまりの上手さに「いつかレビューを書かせてもらうね」と声をかけた少年だったそうです。「やっぱりとんでもないミュージシャンになっている」と。腕前だけでなく、立っている姿も堂々としており、風格のある方でした。

 また、会場でフルートの巨匠ジェレミー・スタイグにお会いしました。2ヶ月前にニューヨークから横浜に引っ越して来たそうです。たまたま彼のCDを聴きながら車で移動していたのでとても驚きました。

Jeremyme

9月3日(金)

 新しく作った楽器に気になる点があり、再び工房へ。応急処置はできたものの、一から作り直した方が良いという案もあり、検討中。

4日(土)

 来週はレコーデイングがあり、練習時間が殆どなくなってしまうので、この日は発声練習に始まり、ペダルのタイミング、POGやリング・モジュレーターのバランスなどを丁寧にチェック。それだけであっという間に一日が終わってしまいました。

5日(日)

 午後8時に東京国際フォーラムへ行き、アリルド・アンデルセン(b)のトリオを聴きました。良かったわ〜。アリルドは小難しい事をしていても、いつもハッピーな表情をしているのがいいですね。40年も前からコントラバスにディレイなどをかけて独自の世界を切り開いて来たアリルドさん。その類い稀なる個性に感動しました。一度オスローで共演させて頂いたので、「私の事、覚えていますか?」とお聞きしたら、「君のCDiPodに入れていつも聴いているんだよ」と言われ、すごく驚きました。再度の共演のお誘いも受け、嬉しい夜となりました。

6日(月)

 明日から始まるアイヴィン・オールセット(g)とのレコーディングを前に、彼の演奏を聴きに六本木スーパーデラックスへ。かっこよすぎる!アイヴィンの音はなんとも透明感があってどこまでも美しく、悲しいほど深い。明日からが楽しみです。

 レコーディングが終了し、一皮むけた私の音を聴きに、10日はぜひ公演通りクラシックスへお越しくださいませ。

| | コメント (0)

« 2010年8月 | トップページ | 2010年10月 »