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2010年10月29日 (金)

音浴しませんか?

10月も終わりです。
 秋の風情を楽しむ間もなく冬がやってきました。
 皆様、体調は崩されていませんでしょうか。
 私は酢にはまっており、お酢のサプリメント(やずやではありません)やホットサワージュースを自己流で作って飲んでいるせいか、家族が寝込んでも一人、元気に過ごしています。
 さて、ステン・サンデル・トリオの面々は無事に帰国しました。どんな時も音楽人生を楽しんでいる強い彼らから学ぶ事は多かったです。ポールらと次回また共演するのは来年になるでしょう。

 そしていよいよ11月。
 10日(水)は新宿ピットインで久しぶりに私のバンド、八木美知依ダブル・トリオの《新宿総進撃!》。
 11日(木)、ニューヨークから5年ぶりの来日するエリオット・シャープの曲「SyndaKit」を総勢12名で演奏します。144のモチーフを12人で分け、楽譜に乗っ取った即興をしますが、ルールも多々あり、どんなサウンドになるのかとても楽しみです。メンバーも豪華です。
 更に先ほど決まったばかりですが、12日(金)、新宿ディスク・ユニオンのジャズ館でエリオット・シャープとのデュオCD『Reflexions』発売記念店頭ミニ・ライブが決まりました(このところ、このCDの最終確認でも気ぜわしかったのですが、やっと一段落といったところです)。エリオットとのデュオはここでしか聴けません。詳細は追って掲載致します。  という事で、この魅惑の3日間、免疫力をつけにいらっしゃいませんか。

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2010年10月21日 (木)

八木美知依ダブルトリオ

 11月10日(水)は、いよいよ八木美知依ダブルトリオが新宿PIT INNに登場です。今まで演奏してきた曲をさらに熟成させ、(珠也さんとトッドさんのセリフがただ増えるだけではありません。)また新曲も加え、さらに違う側面もお届けしたいと思っています。刺と叙情に溢れ、常に進化しているこのダブルトリオのサウンドを体感して下さい。

 11月10日(水)
『Michiyo Yagi Double Trio “新宿総進撃” 』

八木美知依(エレクトリック21絃箏、エレクトリック17絃ベース箏、歌)
• Todd Nicholson(コントラバス)
• 須川崇志(コントラバス/チェロ)
• 本田珠也(ドラムス)
• 田中徳崇(ドラムス)

開場19:30、開演: 20:00
料金: 3000円 (1ドリンク付き)

新宿ピットイン

新宿区新宿2-12-4 アコード新宿ビルB1

Tel: 03-3354-2024
 

 さて、関西ツアー中のステン・サンデル・トリオから楽しい写真が届きました。
Photo_2

 神戸で鉄板焼きらしいです。
 明日は神戸Big Apple明後日は、大阪・Nu Things Jajouka、明々後日は横浜エアジンです。
 北欧は、芸術支援にたけた国々が多いです。ですから、私達が、スウェーデンやノルウェーまで行かなくても良心的な価格で凄いサウンドを聴く事ができるのですね。この機会にお近くの方は、是非足を運んでみて下さい。
 

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2010年10月21日 (木)

10/19 『ステン・サンデル・トリオ・スペシャル・セッション』

第一部はステン・サンデル・ソロ・ピアノ。

楽器を演奏する者であれば誰しもバンドよりもソロの方が自分の音色に耳を傾けられると思いますが、ここまでステンの音色が多彩であるとは知りませんでした。奏でるメロディーは先日、新宿ピットインで聴いた時と同じく硬質ですが、そのタッチときたら、小鳥が鍵盤に羽を降ろしたような柔らかなものからハンマーでピアノ全体を叩くような音まで様々で、口笛や歌や息をエフェクトのように音に絡ませたりもしていました。

 先日『東京Jazz』で聴いたアリルド・アンデルセン(b)はどんな難しい事を弾いていても、表情がとてもハッピーで、周りの人達も幸せにしていました。この日のステンの表情も常に穏やかで、音もさる事ながら、ハッピーなオーラが会場を包み込み、うさんくさい癒しとは一線を画した素晴らしいひと時でした。

 さて、第二部。今回のポール・ニルセン・ラヴ(ds)は来日して以来、演奏と飲酒で忙しく、話す時間が殆どありませんが、やっぱり共演するのが一番嬉しいです。「シンバルの音が特に変わったね」と彼に言ったら「一緒にツアーしていたマッツと大友の音がデカいからシンバルを買い替えたんだ」と言っていました。

 ヨハン・バットリング(b)は沈着冷静で知的かつパワフルな演奏。いつか、もっとお互いの音が聴き合える状況でデュオをしたいと思いました。

早坂紗知(s)さん、凄かったですね。私がアメリカから帰国して間もない頃、『ジャズライフ』誌で特集されていた紗知さんの記事を読み、「凄い日本女性がいるものだな〜」と憧れていた人ですが、最近になってやっと共演する機会に恵まれ、とても嬉しいです。

そしてゲストで入って下さった竹内直(s)さん。さすがに素晴らしい演奏でしたが、特にロングトーンでたくましい音色をじっくりと聴かされると、その大物ぶりに圧倒されます。

これからも日本が誇るこのお二人と共演する機会があることを願っています。

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2010年10月18日 (月)

ステン・サンデル・トリオ@ピットイン

 私にとって素晴らしい音楽家の共通点のひとつとして、久しぶりに聴くと以前聴いた時と随分違うサウンドになっているという事が上げられます。とはいってもポール・ニルセン・ラヴ(ds)には今年の春に会ったばかり。坂田明(s)大将とのトリオ、そして翌日ジム・オルーク(g)とのトリオでの共演でした。それから半年足らずなのに、ポールの音は工場のようになっていました(意味が伝わるでしょうか?)。金具やシンバルを形成している素材の一つ一つを揺らす様な響きでした。並みはずれの腕力があるにもかかわらず、叩いた瞬間に脱力しているからこそ、すべてのものが共鳴するのでしょうね。また、ヨハン・バッドリング(b)は知的で力強い音でした。明後日の共演が楽しみです。その後、ステン・サンデル・トリオはツアーに出かけます。ポールのファンは必見です。今年の聴き納めをしておいたほうが賢明でしょう。来年の予定はまだ決まっていませんが、必ずや、違うサウンドになって来日する事でしょう。また、Lasse Marhaugがデザインした可愛いステン・サンデル・トリオ 日本ツアー2010のオフィシャル・Tシャツも各会場で販売されます。2,500円と、お買い得です。私も購入しました。

 ツアーのスケジュールはこちらをご覧下さい。

関東の皆さんとは明日お会いできればとても嬉しいです。

T_2   渋い興行でTシャツを作る心意気。憎いです!

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2010年10月18日 (月)

共同作業

 1015日(金)

 午後230分から代々木上原ムジカーザにて松浦このみさん(朗読)と西村由紀江さん(pf)の公演を聴きに行きました。このみさんの声は「美しい」と言えばそれ以上に美しく、「悲しい」と言えばそれ以上に悲しい。「嬉しい」と言えばそれ以上に嬉しくなる、言葉の魔術師です。この日もやられました。ステージに出て入らして「皆さん」と仰られただけで私はノックアウトされました。大好きです。西村さんのピアノはどこまでも透明感があり、暗いフレーズでさえ羽の様な響きでした。

 夜は、マリリン・マズールを聴きに新宿ピットインへ。この日は平林牧子さんのデンマーク・ピアノ・トリオの一員としてご主人のクラウス・ホウマン(b)とともに出演していらっしゃいました。以前、すみだトリフォニーホールでヤン・ガルバレク(s)のバンドのメンバーとしての演奏を聴きましたが、その時同様、しっかりしたリズムの中にも軽やかな響きがあり、素晴らしい演奏でした。それにしても経済が安定している北欧は、音楽の発展や勢いまでが止まらない気がします。ここ数ヶ月で何人の音楽家が来日したでしょうか。

 

1016日(土)

 午前10時から午後2時までレッスン。

午後3時より青山246 STUDIOにてエリオットとのデュオ『Reflexions』のマスタリング。エンジニアのスジョンさんが1曲、曲想に合わせて17絃箏の音に奥行きを作って下さった、とうかがい聴き比べると、なんと表現して良いのでしょうか。確かに奥行きのある深い音に変わっていました。

続いてピットインへニック・ベルチュのバンドを聴きに行きました。素晴らしい。その完成度に驚くばかりです。ニックの音楽に対する考え方は、このインタビューでも知る事ができますが、有言実行といいますか、改めて凄い人だと思いました。

自分の事が書いてある文章を読むのは非常に照れくさいのですが、帰宅後、北里義之氏の『Reflexions』のライナーを読みました。頻繁に語り合う関係でもないのに、ズバっと考えている事を言い当てられると驚くといいますか、北里さんって凄い、そして人間って凄い能力を持っている動物なんだなぁ、と改めて思います。

 yamasingさんから届いた表紙のデザインを確認。本当に、音楽がCDとして世の中に出るまでにどれだけ多くの方と作業を共にするでしょうか。一人では何もできないと痛感します。でも考えてみたらライヴだって同じですね。音楽を提供するお店があって、音楽を愛するオーナーや音を作って下さるエンジニアさん、共演者、そして聴いて下さるお客様がいらっしゃるからこそ成り立っていると改めて思いました。

 さて、1019日(火)、来日中のステン・サンデル・トリオのメンバーがこの日だけのスペシャル・プログラムを組み、私も参加します。

 1019日(火)

『ステン・サンデル・トリオ・スペシャル・セッション』

第一部: ステン・サンデル(p)ソロ

第二部: ポール・ニルセン・ラヴ(ds)、ヨハン・バットリング(b)、早坂紗知(asss)、八木美知依(21絃箏、17絃箏)

会場: 公園通りクラシックス

Tel: 03-3464-2701
予約3300円、当日3800

●予約は前日まで電話で受付中(17:00以降)


私は第二部でポール・ニルセン・ラヴ、先月Fire!の一員として来日したばかりのヨハン・バットリング、そして早坂沙知(s)と演奏します。楽しみじゃないはずがありません。ステンの独奏も滅多に聴けるもんじゃありません。どうぞ皆様、お立ち会いを。

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2010年10月14日 (木)

Nik Bärtsch @ Swiss Embassy

  スイス大使館にニック・ベルチュ(ピアノ)の公演を聴きに行きました。この日のメンバーはシャー(バス・クラリネット)とアンディ・プパート(パーカッション)とのトリオでした。

ニックはジャズやファンクや現代音楽などを融合させたユニークなスタイルの音楽を演奏しますが、とりわけミニマル・ミュージックの要素が目立ちます。いわゆるミニマル・ミュージックの醍醐味は、いかに難しい譜面であっても、そこに浮かび上がってくるサウンドやメロディーが誰にでも共感を呼ぶものが多いという事と、ただ受け身になってそのリズムに身を任せていても楽しめるし、一つの楽器、例えばドラムのキックを中心に耳を傾ければ、また別にサウンドとメロディーを発見できるという、まるで万華鏡のような楽しみがあると感じています。ニックの素晴らしさはさることながら、シャーにもアンディにも驚かせられました。音数は少ないのですが、一音一音が輝いており、楽器がものすごく上手い方々であると察しました。

 無料/無断ダウンロード等が散乱する今日、世の中での音楽の価値そのものについて疑問を抱いでしまう時もありますが、彼らの演奏を聴きながら、音楽は何よりも体感する事によって意義をなすのではないかと感じました。独自の発展をなすには多くの失敗と無駄な努力が不可欠ですが、そういったものを乗り越えて研ぎすまされたニックの世界を体感し、エネルギーを頂いた一夜となりました。

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2010年10月 6日 (水)

母なる大地

  郷里の愛知県にて教授活動中です。

 98日にSony Musicからリリースされたアンジェラ・アキさんの『LIFE』を母親と一緒に聴きました。古いCDラジカセで聴いても音のバランスがとても良いし、どの曲も素晴らしく、曲順もよく考えられていると思いました。CD制作をする上で曲順はとても大切だと改めて感じました。ですから曲単位でのバラ売りに関しては反対派です。

私が参加しているのはホッピー神山さんが見事にアレンジした12曲目の「母なる大地」。イントロで17絃箏と21絃箏、曲中で21絃箏を弾きました。オーケストラと一緒のレコーディングでしたが、一瞬のうちに楽器から楽器へと音を立てずに移動しなければならなかったところがあり、その時の緊張感を思い出しました。

アンジェラさんの歌声にほろりとさせられるこの素晴らしい曲、ぜひ聴いてみて下さいね。

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2010年10月 2日 (土)

Reflexions

9月30日(木)

  やっぱり凄かったですね〜、バグパイプのエリザベス・ヴァトンさん。どんなバンドでも私の箏の音が入るとサウンドがガラリと変わりますが、バグパイプは そんなもんじゃなかったです。エリザベスさんのエネルギーでトッドさんと珠也さんと私は宇宙に連れていかれた感覚がありました。サウンドだけでなく、エリザベスさん自身も実に素敵な方でした。友人がまた1人増えた、怒濤の9月の閉めにふさわしい楽しい一夜でした。これからも出会いを大切にして音楽を作り続 けて行きたいと思いました。


Aketa

10月1日(金)
 ニューヨークのギターリスト、エリオット・シャープが11月に来日するにあたり、5年前にレコーディングしたものをようやくリリースする運びになり、 ミックス作業に加え、曲順や曲名、表題等、決めなくてはいけない事が山ほどあり、朝から聴き込んで午後よりスタジオに入りました。
 10年一昔と言いますが、とんでもない。5年前の私は性格が違う人のような演奏でした。良い音でレコーディンした事も手伝って、瑞々しいその音を聴いていると 「よし、その調子!」とか「そろそろ、疲れてくる頃だよね。もうちょっと集中してね」などと、すでに録音済みの音にもかかわらず、もう一人の私にエールを送っていました。CD制作はレコーディング 後の作業も勉強になり、楽しいです。さて、CDのタイトルは『Reflexions』。意味は反射、反響、反射光、鏡等に映った映像、描写などです(綴り は”-ct-”ではなく古風な”-x-”にしました)。明日はアートの打ち合わせをyamashinさんと行う予定です。


10月2日(土)

  yamasinさんに我が家に来て頂いた時間が私のレッスン時間と重なってしまい、仕事の殆どはプロデューサーのマーク・ラパポート氏にまかせっきりでした。
 yamasinさんは午後からご自身の個展の搬入があるという事で、こちらも忙しそう。場所は東松原のcokageというカフェの2階だそうです。お時間がある方は是非足を運んでみて下さい。芸術の秋ですものね(食欲の秋でもありますが)。

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