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2010年11月22日 (月)

一期一会

 今年最後となるペーター・ブロッツマン(s)との共演が昨夜終了しました。昨日は私の誕生日でもあり、この日にライヴとはまさに私のこの1年を象徴するかのようでした。ペーターとの初共演は遥か昔、確か横浜のドルフィーだったと記憶しますが、まさかこんなに頻繁に共演する相手になるとは思っていませんでした。今では私にとってとても大切な音楽的パートナーです。たぶん彼にとってもそうではないかなと思っています。でも人生何があるか分かりません。(エリオット・シャープとだって「それではまた来年」と別れたのに再来日まで5年も経ってしまいました。)だからいつも「一期一会」という言葉を胸に演奏しています。そして今回の自分の演奏がなるべく上手くいく様、ペーターの他の人との演奏もなるべく聴きに行くようにしました。毎回音楽が異なり飽きるなんて事はありませんでしたが、彼の凄いところは共演者の奥底に眠る何かを目覚めさせる力があるという事です。私も数十年後にそういう音楽家になっていたいと思います。
 昨晩の演奏終了直後、ペーターに「共演はこれからも続けようね」と言われました。私にとって最大の褒め言葉です。
 さて、ペーターは今夜と明日、新宿ピットインで演奏して帰国します。その直後、ノルウェーから異色のデュオ、シッツェル・アンドレセン(voc)とホーコン・コーンスタ(sax)が来日します。先日、朝日新聞夕刊にもその詳細が掲載されましたのでまずまずの反響のようですが、この2人を知るために伏屋佳代さんの文章を読まれる事をお薦めます。ライヴがさらに深く楽しく味わえます:
『シッツェル・アンドレセンの予習』:
http://kdreieck.exblog.jp/15378562/
http://kdreieck.exblog.jp/15391326/
http://kdreieck.exblog.jp/15405480/
 私は、12月2日(木)、シッツェルさんと公園通りクラシックスにてデュオをします。主に17絃箏を演奏して2人の世界観を作り出そうと考えています。ぜひお越し下さいませ。  Frontfinal Backfinal

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2010年11月16日 (火)

火事場の馬鹿力

11月15日(月)
 怒濤の日々がひとまず終わりました。連日おつきあい下さった皆様、本当にありがとうございます。
 ここのところ演奏だけでなく睡眠時間も短かったので全身がバリバリに凝っていてもおかしくないのですが、何故か今朝は気持ちのよい倦怠感で目覚めました。
 少々振り返りたいと思います。
 まずは11月10日(水)の『Michiyo Yagi Double Trio〜新宿総進撃!』。本番直前、エレクトリック箏にトラブルが発生しました。リハーサルでは何も問題がなかったのですが、21絃の電源がバタンキュー。急遽ラインからコンタクトマイクに変更。エフェクト類はちゃんと作動し、取りあえずホッとしました。
 ところがセカンド・セットの「殺しの烙印」の途中で今度はコンタクト・マイクのラインがストンと落ちてしまいました。生き残っている17絃に移って残りのフレーズを弾こうと思いましたが、17絃は次の曲「River Man」の調絃になっていたため、アドリブを演奏しながら「殺しの烙印」の調弦に変えるという初めての境地を体験しました。通常、お箏は転調などの印を糸にマークしてあるのですが、この日はそれをつけずに演奏していたため、耳と覚えていたコード進行だけが頼り。冷や汗をかきましたが、感が鋭いメンバーたちが肝心な音をさりげなく弾いてくれたおかげで事なきを得ました。身内には「Seraphic Light〜Leo」のコルトレーン・メドレーが最高に良かったという声がありましたが、しっとりした「十六夜」や「River Man」も良かったのではないかと思っています。
 嬉しい事に最近、女性のお客様が増えました。私の音楽に共感してもらえると大変嬉しいです。
これからも進化し続けるつもりですので、ぜひまた皆様に聴いて頂きたいと思っています。
 プログラムは下記の通りでした: 「MZN3」(八木美知依 作曲)、「十六夜」(八木美知依 作詞作曲)、「Seraphic Light〜Leo」(ジョン・コルトレーン作)、「Song of the Steppes」(八木美知依 作詞作曲)、「殺しのブルース」(具流八郎 作詞、楠井景久 作曲)、「River Man」(ニック・ドレイク作)、「Rouge」(八木美知依 作曲)、「アンコール」(集団即興)

11月11日(木)
 この日はエリオット・シャープの『Syndakit』。通常なら連日のピットインなので楽器を置いて帰れるのですが、昨日の故障のため楽器を工房へ持って行って整備。しかしこの日もリハで同じようなトラブルが生じ、前日同様コンタクトマイクを使用しました。
 12枚の楽譜にそれぞれ12の「コア」と呼ばれる音の核が書かれており、それを12人の参加者が自由に選択して演奏するという曲。しかし自分が演奏しているものを独自に発展させてはならず、他の人の音楽を取り入れるのがミソ。同じ音でも良いし、好きに転調してもかまいません。テンポの指示はありますが、常に同じパルスで弾く必要はありません。優れた音楽家の皆さんと音と時間を共有でき、とても充実したコンサートでした。
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11月12日(金)
 新宿ディスク・ユニオン・ジャズ館にてエリオット・シャープ(g)とのデュオCD『Reflexions』の先行発売店頭ライヴ。開演は閉店後の午後9時20分。遅い時間なのに大勢の方々が集まって下さり、本当に感謝しています。このアルバムは5年前にレコーディングし、その翌年頃にリリースするはずだったのですが、エリオットがなかなか来日できず、やっと日の目を浴びた1枚です。
 エリオットとのデュオは2年前にニューヨークで演奏して以来。今回の来日ではこの機会しかなかったので、かみしめる様な思いで演奏した貴重な40分でした。
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11月13日(土)
 レッスン日。みんなよく頑張りました。  レッスン後、渋谷のギター工房へ。楽器は治ったようです…というか、壊れていませんでした。あのトラブルは何だったのでしょうか…疑問が残ります。
 夜はペーター・ブロッツマン(s)、本田珠也(ds)、荒巻茂生(b)のトリオを聴きに西荻窪のアケタの店へ。聴いているだけなのに弾いている様な気がしました。流れる様な進行のエナジーミュージック。お三方、流石でした。

11月14日(日)
 今夜はペーターと珠也さんと私のトリオ。もう何度も共演しているメンバーなのに、思えばこういった音楽でこの編成とは本当に変わっているな〜、と昨夜の大道的編成と比較しながらセッティング。 
 ここ数日、何度も困らされた楽器の調子は絶好調でした。
 演奏の方はセッションというより、このトリオ特有のバンド・サウンドがほぼ完成したのではないかと思いました。来年この『ブロッツマン・八木・本田トリオ』の海外公演が実現する可能性が出て来ました。楽しみ!

 さて、ペーターはしばらく日本に滞在し、私とはもう一度、11月21日(日)横浜エアジンにて田中徳崇(ds)とのトリオで演奏します。これまたエネルギーに満ちあふれた音になること間違いなし。お聴き逃しのないように!
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2010年11月 9日 (火)

エレキでビビビのリハ

 10日(水)新宿ピットインの『八木美知依ダブル・トリオ〜新宿総進撃!』では21絃箏と17絃箏の両方にMicro-POGをつけてさらに音域を広げようと思っています。今夜はトッド・ニコルソン(b)さんと須川崇志(b、cello)さんと我が家でリハ。つめます!
 下のフレスコが描いているのは聖フランチェスコに向かって光を放つセラフ(6つの羽を持つ熾天使)。精神的な音楽家であったジョン・コルトレーンはこういったシーンを想像しながら演奏していたのでしょうか。
 当日は「Seraphic Light」とメドレーで「Leo」も演奏する予定です。 Giotto__legend_of_st_francis__19__s

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2010年11月 7日 (日)

記事

今週の公演がyahooニュースなどで記事になっています。
お時間のある方は、見て下さいませ。
yahooニュース
CDジャーナル
ディスクユニオンニュース
ディスクユニオン新宿
Photo

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2010年11月 6日 (土)

Leo

 来年演奏する予定の3曲を箏三重奏用にアレンジしていたら肩がバリバリにはってしまいました。これはいけないと思い、ほぐすのに12,000歩も歩いたら、今度は汗をかきすぎて風邪をひいてしまいました。ものの限度がわからないのが私の欠点です。
 さて、11月10日(水)の『八木美知依ダブル・トリオ〜新宿総進撃!』が近づいて参りました。何が新宿総進撃なのか本人もよくわかっていませんが、まぁ雰囲気ということにしましょう。ジョン・コルトレーンの「Leo」のテーマを聴きながら楽譜にしていましたが、聴くと書くと弾くでは大違いでした。箏でこの速いテーマが弾けるのか心配しましたが、ちょっとした調弦のトリックで弾けるようになりました。この曲は「Seraphic Light」と続けて演奏しようと思っています。どうぞお楽しみ下さい。
 ところで、11月10日(水)、11日(木)、12日(金)と本番が続きますが、その間ペーター・ブロッツマン(s)が来日し、11月14日(日)には本田珠也さん(ds)とトリオをアケタの店で行います。そうこうしているうちにノルウェーよりシッツェル・アンドレセン(Vo)とホーコン・コルンスタ(s)が来日します。熱い冬になりそうでうね。会場で皆様とお会いできる事を心より楽しみにしております。  

Photo    秋晴れのお散歩日和に 世田谷区勝光院にて

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