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2011年1月31日 (月)

蔵の音

 もう2月だわ〜、と思って少々焦っていたら今日はまだ1月31日(月)でした。なんだか、得した気分で始まりました。

1月28日(金)
 午前中、練習。午後、家人を迎えに羽田空港へ行き、その足で横浜赤レンガ倉庫で行われている『横浜ダンスコレクション〜Charleroi/Danses: 空気と風(De L'Air et du Vent)』を見に行きました。実はこのダンス・カンパニーから依頼を受け、ブリュッセルで4月5日(火)にソロ公演、4月7日(木)にEric Thielemans (ds)、 Hugues Vincent(cello)とのトリオで公演をするのですが、それに先立ってCharleroi/Dansesの方が来日。私自身も実は明日が公演という事もありましたが、なかなか無いチャンスだと思い、この公演時間に合わせて予定たてて出かけました。
 動きもさる事ながら、ダンサー自身が作る小さな音、調整のあるクラシック音楽、そして12音階を思わせる緊張感のある音楽、様々なSEやノイズ、すべての音を組み合わせたサウンドは、ある一定の音楽だけに頼らない世界観を演出しており、振り付けの質の高さとオリジナリティを更に極める素晴らしいものでした。
 行進する時に右手と右足が一緒にならないようにするだけでも努力がいる私ですから、ダンスって覚えるのは大変だろうな〜、と低次元な感心をしてしまいます。
 さて、公演終了後にCharleroi/Dansesのアーティスティック・ディレクター、ピエール・デュルレルス氏と談笑し、後日横浜から東京に滞在先を移してから打ち合わせをする約束をしました。ピエールさんは振付の巨匠モーリス・ベジャールによる芸術学校のダンス部門「ムードラ」でダンスを学んだ方で、スティーブ・レイシーやジェルジュ・リゲティ等とも制作しているそうです。今回、Charleroi/Dansesの依頼を受けた事を光栄に思っています。

1月29日(土)
 埼玉県越谷市にある「蔵の音」でソロ公演。前半の最後の曲、山口小夜子さんに捧げた「Small Night」では曲の導入部分とエンディングで小夜子さんを彷彿させる、不思議な警笛のような音が遠くから聴こえ、一人で演奏しているとは思えないシーンもありました。この曲はロンドンでも演奏しようと思っていますが、きっとロンドンでも小夜子さんが飛んで来て下さるのではないかと感じています。
 寒い中お越し頂いた大勢の皆様、そして企画して下さった高橋さんとご家族にこの場を借りてお礼を申し上げます。

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1月30日(日)
 越谷から帰宅後、アジア杯のサッカー観戦を追いかけ再生でしっかり観戦。日本の勝利を知り、安心して3時間ほど眠り、午前7時に起床、午前10時からレッスン。昨日のお付きをしてくれたひとちゃんが午後1時からのレッスンで「先生、元気ですね」と驚いていましたが、レッスン終了後、ちょっと休憩...と横になった暖かい床の上で知らぬ間に熟睡をしていました。どっと疲れが出て来たのでしょうね。

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2011年1月26日 (水)

Quiet Inlet

 このところ朝方に咳き込んでしまう事が多く、日中がとてもだるいのです。という事で、これも勉強よね、と思いつつテーブルに置いてあったThomas Strønen(ds)とIain Ballamy(sax)のバンド、FoodのCDを聴きながらティータイム。4月に彼らと共に来日するNils Petter Molvaer(tp)も入っています。音が流れ始めた途端、一昨年トーマスと共演した湯河原・檜ホールでの温かく揺らぐサウンドを思い出しました。トーマスならではのタイムと音色は、彼の人柄そのものといった気がします。早く会いたいな。
 練習しなくてはいけない曲とはジャンルのギャップがかなりありましたが、逆にリラックスをする事ができました。私の活動は節操がないほど多岐にわたっていますが、その道、その道で私らしさを出す事が心情です。埼玉・蔵の音は今週末。この日も古典から現代曲、そしてオリジナルを演奏します。箏の魅力を様々な角度から聴いて頂こうと思っています。

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2011年1月25日 (火)

"Resonating Through Time: The Koto of Michiyo Yagi"

 4月に予定しているベルギー公演のタイトルとプログラム等に掲載する文章などを書き、先方へ送りました。上記がソロの日のタイトル。7日のトリオ公演のタイトルは: "Strings, Skins and Other Interesting Things: Michiyo Yagi with Eric Thielemans and Hugues Vincent"
 という事で、トリオ公演には日本で何度か共演しているユーグ・ヴァンサン(cello)がフランスから来てくれます。音楽的な相性がとても良いので、以前から日本以外でも共演したいと思っていました。また、エリック・ティールマンス(ds)とは初共演となりますが、様々なジャンルでその才能を生かしている人と聞いています。多分、知的でカッコいいトリオになるでしょう。ちなみにエリックは明日から約2週間来日し、チューバの高岡大祐さんとツアーします。
 帰国後は以前から共演したいと言われていたノルウェーのニルス・ペッター・モルヴェル(tp)との初共演が待っています。実は彼、トーマス・ストローネン(ds)とイアン・バラミー(s)のデユオ、Foodのゲスト・メンバーとして来日するのですが、そのまたゲストとして出演依頼を受けたわけです。
 4月も盛りだくさんの月になりそうです。

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2011年1月22日 (土)

曲の背景

 ドライブついでにMOA美術館の肉筆浮世絵名作展を見に行きました。個人的には山崎龍女の作品がとても印象的でした。独学であったと言われる彼女が描いた「傘持ち美人図」の女性が着た着物の柄は男性的で大胆で力強く、 しかし線は繊細であるという、とても独創的な作品で好きでした。
 それにしてもこの頃の人の立ち姿といったら、どの人も仙骨が倒れているのですね。現在、この姿勢で歩いている人は見かけませんが、でも不自然にも見えません。着物の着こなしも含めて美しく見えます。「江戸風俗図巻」などは仙骨が倒れた、肉体と骨格の柔らかそうな、粋な人達が絵の中にいっぱい描かれており、見ているこちらまでふわりとした気分になり、呼吸法まで変わりそうです。いわゆる古典曲の多くがこの時代に作曲されたことを思うと、今までの解釈とはまた違う拍の緩やかさや歌詞の母音のコントロールについて考えさせられます。現代において古典を演奏する意味は多々ありますが、そういった曲が生まれた背景を改めて知る事ができ、イギリス公演に向けて参考になりました。

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2011年1月19日 (水)

ほっと一息

1月17日(月)
 夜のレッスンを終え、青山Beaconへ。この後もう何もしなくてもいい〜!好きでこういった人生を選んでいるのですが、たまにこんな夜があるとすごく嬉しいです。食事をしながら月末の埼玉、来月5日のポール・ニルセン・ラヴ(ds)と坂田明(s)大将とのトリオ、2/10のジム・オルーク(g)とのデュオ、そして次に書こうと思っている曲について等、とりとめもなく考えました。期日に迫られず、ぼんやり考えるだけって、とても幸せな気分になります。
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多めの野菜と香り高いベーコンが入ったクラムチャウダーは大好物です

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どんなに胃の調子が悪くても大抵、注文しています。バナナクリームパイ

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新しいメニュー!クロワッサンプディング

1月18日(火)
 ロンドン公演の最終打ち合わせ、4月のベルギー公演の最終打ち合わせ等。

1月19日(水)
 様々な書類の確認、発送。
 買い出しついでに、ひとちゃんに楽譜を送りました。
 さて、夕食のメインは合い挽き肉ではなくラム肉で作るハンバーグ。脂身が少なく、ぱさぱさ感がなくなるまで結構な時間をかけてこねました。
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 ニュースタート事務局での初春コンサートのレビューを発見。論じているkfさんは、クラシック音楽〜先端のジャズ等、聴かれる幅が広いばかりでなく、《聴く》という作業にとても意欲的で、頭が下がる方です。ありがとうございました。ひとちゃんの励みになります。今年もよろしくお願い致します。

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2011年1月18日 (火)

箏二重奏

 寒い中、千葉県ニュースタート事務局主催『星だまりLIVE』にお越し下さいました皆様、ありがとうございました。いつものLIVEとは視点を変え、「さくら」、「数え歌」、「お江戸日本橋」という懐かしい曲をプログラムに加えて聴いて頂きました。共演のひとちゃんはちょっと緊張気味でしたが、温かい皆様の気持ちに支えられ、まずまずのデビュー戦ではなかったかと思っております。
 さて、次の本番は埼玉県へと伺います。こちらは蔵の音という場所です。とても音響が良いとペーター・ブロッツマンから聞いているので楽しみにしています。プログラムはニュースタートで演奏したものに加え、「Small Night」(八木美知依作曲)など、さらにロンドン公演を意識した内容になります。是非お越し下さいませ。

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始めてお箏を見たという方に触れてもらいました。

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2011年1月14日 (金)

ニュースタート星だまりライヴ

 寒空の中、太田恵資さん(violin)とのLIVEにお越し下さった皆様、どうもありがとうございました。毎年この時期にデュオという形でお会いできるのは本当に嬉しいものですし、太田さんの今年のさらなる活躍を予感させる素晴らしい演奏を目の当たりにし、私自身の気持ちにも勢いがつきました。
 ところで私は3月5日(土)にイギリス・ロンドンのKings Placeでリサイタルを行いますが、それに先立ち千葉県行徳市のニュースタート行徳センターと埼玉県越谷市の蔵の音でもソロ公演を行います。明後日は行徳での「星だまりライヴ」です。共演するひとちゃんの仕上がりも順調です。お正月中テレビなどからさんざん流れてきた箏の音色ですが、お近くの方は是非この機会に生の演奏を聴きにいらして下さい。古典から現代曲、そして私のオリジナル等、箏の魅力をいろいろな角度から聴いて頂こうと思っています。  

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2011年1月12日 (水)

明けましておめでとうございます

 明けましておめでとうございます。
 遅すぎる挨拶で申し訳ありません。昨年はアケタの店で本田珠也さん(ds)と壺井彰久さん(vln)とのトリオで弾き納めました。私の 1年を集約したような音楽ではなかったかと思っています。
 年末年始は家人の郷里にて料理三昧!シドニーから義妹家族も訪れ、久しぶりに賑やかなお正月となりました。初日はDean & Delucaのお世話になりましたが、その後は煮豚、豚しゃぶ鍋、大根おろしみぞれ鍋、ラーメンは麺以外は手作りで挑戦し、多めに作った鶏ガラスープで別の日に八宝中華スープ、そしてイクラと鮭がメインのちらし寿司。ほうれん草のおひたし、大和芋の和え物、関西風のお雑煮、愛知風味噌汁、明太子スパゲティなどなど。インスタント製品を使わなかったので健康にも良く、味付けも(私以外が)全員オーストラリア人の家族にも好評でした。朝食は人夫々のものを頂くので作る必要もなく、空いた時間は部屋に籠って作曲や練習する事ができ、充実した年末年始でした。その後、 母と伯母と北陸の山代温泉で合流して1泊。そして1月5日より愛知県のレッスン。生徒さん達の元気な顔を見て現在に至っています。
 年末は壺井彰久さ んという素晴らしいヴァイオリニストとの共演でしたが、年明けも太田恵資さんという才能溢れるヴァイオリニストと共演します。昨年培って来たものをさらに飛躍させられる様な1年にしたいと思っております。皆様、本年もどうぞよろしくお願い致します。

1月13日(木)
『八木美知依&太田恵資 デュオ』

• 八木美知依(21絃箏、17絃箏)

• 太田恵資(vln)

場所:大泉学園イン"F"

Tel: 03-3925-6967

開演: 20:00

料金: 2800円+オーダー

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