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2011年2月27日 (日)

近況

2月14日(火)
 日本はヴァレンタインデーでチョコレートラッシュらしいのですが、皆さんは如何過ごされたでしょうか。私は何事もなく普通に過ぎていきました。古典の練習をしていると一昨日のサーデトさんの声のコントロールを思い出しました。ノイズや倍音の入れ方が複雑なだけでなく最後の最後の声の落とし方まで神経が行き渡っていました。詞の意味はわかりませんでしたが、その人自身の声に魅了される歌でした。ある意味、私の歌のお手本です。寒かったけれど、聴きに出かけて良かったと思いました。

2月17日(木)
 朗読と音楽を聴きに下北沢・風知空知へ。商店街の一角にあるビルの4Fなのに何故か開放感のある空間でした。
 朗読の松浦このみさんの場所選びはさすがです。
 受付には藤野芸術の家でお世話になった櫻井さんが。仕事を依頼された関係ではありますが、不思議と久しぶりに会う同士のような気になって心が弾みます。
 公演は、ベースの大坪さんの音が迫って来る感じが良かったですし、このみさんを始め、日高さん、矢部さんの朗読も夫々個性があって良かったです。若い方には若さという別の魅力があると感じました。かつて私も、徹夜しても翌日も元気という財産を授かっていた時期がありました。でも今は、徹夜なんぞしたらその何日か後に倒れるはめになります。自分の限度がわからない私は年に数度か同じ過ちを繰り返します。
 さて、このみさんの朗読、本当に素晴らしかったです。朗読には、その人自身の人生が現れるとこのみさんのブログで読みましたが、まさにそのとおりだと思いました。年をとるという事はなんて素晴らしい事だろうと感じる朗読でした。作曲に追われている日々の中伺いましたが、行って本当に良かったと感じるLIVEでした。
 このみさんのブログはこちら。自分に嘘をつかない、心温まる内容ばかりです。
 疲れた方はこちらがお勧め。「泥沼からの抜け出し方」
 さて、そんな素敵なこのみさんとこの場所「風知空知」で一緒にLIVEをする事になりました。ちょっと先ですが、5月15日(日)の午後4時開演です。ちょうどお店に夕陽が差し込む頃でとても良い雰囲気になるそうです。ぜひいらして下さい。

2月19日(土)
 昨日から愛知教室のレッスンをしています。東京の自宅では1階で弟子のひとちゃんが留守番を兼ねて練習。地下では琴光堂さんがロンドン公演用の楽器の糸締め。家人は広島にてベルギー、スイス、イタリア公演のスケジュール調整。皆さんのお陰で活動できています。感謝しています。

2月25日(金)
 ここ数日、作曲と教授活動、ロンドンの練習に追われていました。曲の方は、やっとすべてを書き上げ、高橋弘子に渡してきました。
 毎日少しずつのノルマを課して作曲を続けてきましたが、優秀な弟子の高橋がいなかったらこの時期に書き上げられなかったでしょう。彼女はただ箏が上手いだけじゃなく、調弦を考えるのも得意。また、私の絵の様になってしまった楽譜でも奇麗に書き上げるだけでなく、私がこのように思っているのではないかと勘も働くので、楽譜の間違いまで指摘してくれます。愛知の教室は彼女と母なしでは考えられないですね。お披露目は6月4日(土)常滑市民文化会館です。この日は私の教室のおさらい会ですが、10回目を記念して全曲私の作曲及び編曲で演奏します。子供達の為には「Sing Sing Sing」を編曲しましたが、これがどうして、子供たち用というよりは大人っぽいプログレを思い起こす仕上がりになりました。「Hey!」なんて声も出してもらいますが、いやぁ、子供はすごいですね。堂々としています。楽しみです。ちょっと遠いな〜、なんて方も入場無料の公演ですからぜひ聴きにいらして下さいませ。これぞ私の箏スタイルです。

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2011年2月14日 (月)

サーデト・テュルキョズ

2月12日(土)
 古い友人のサーデト・テュルキョズ(voice)さんが『日本〜トルコ: わたりゆく音 Sound Migration』というコンサートに出演するというのでスパイラルホールへ行きました。カザフスタンの血が流れる彼女の声は大地の母であり、恋人であるような、何故か懐かしい感じがします。4月のヨーロッパ公演の折にまた会えると良いのですが、彼女が住んでいるスイスには立ち寄らない可能性が高く、また次の機会に共演しましょう、と公演終了後に談笑しました。Photo_2
公演後のパーティーにて、写真家の高木由利子さん、照明アーティストの仲西祐介さん、サーデトさん、ベーシストの河崎純さん、舞踊評論家の安藤登呂郎さん(後方)と

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2011年2月12日 (土)

ジムさんとデュオ2

2月10日(木)
 今の時代に「私は山田流だから」とか「生田流だから」と大前提にして箏を弾いている人は、一般の方も含めるとそんなに多くないと思います。でも、もしかしたら「箏は日本の伝統楽器」という気持ちを胸に弾いている人は多いかも知れません。または昔の私がそうであったように、西洋楽器に比べるとそのあまりの不便さに「日本の伝統楽器だから仕方ない」とあきらめている人もいるかも知れません。
 でも、それら何にもとらわれず、生きた音を弾く事こそが大切だと思います。そして生きた音は、演奏者はもちろんその場を共有したすべての人の心に届くと思っています。

 ジムさんは、可愛らしい毛糸の帽子をかぶって早めに公園通りクラシックスにやってきました。彼が持参したのは生ギターの他にガムランで使われるゴング、大小幾つかの金属製のボウル、おもちゃ等。そしてエンニジアの太郎さんに「あっ、ピアノも使います」と。
 この文章は翌日11日に書いていますが、今も昨夜の残響に夢心地...というのが正直な気持ちでしょう。彼が奏でる音は(写真でしか見た事ありませんが)時にオーロラのようであり、どこまでも続く澄み切った虹であったり、聴こえているのに見つからない水の流れのようであったり、と、まさに生き物でした。
 また、奇をてらわないピアノのあまりにも美しいアルペジオの連続。雲の中を散歩しているような気分で、私も音を重ねていきました。でもよく考えてみると、ジムさんはピアニストではありませんし、、、常に演奏しているわけではない楽器の数々で自分の音楽を表現できるという事が、彼の比類のない才能の証かも知れません。
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2011年2月 9日 (水)

ジムさんとデュオ

2月8日(火)
 ポール・ニルセン・ラヴ(ds)、ラッセ・マーハウグ(electronics)とレコーディングをしに吉祥寺のGOKサウンドへ出かけました。ラッセさんとの共演は初めてです。
 ラッセさんと秋田昌美さんとのデュオでは外耳と内耳から音楽を聴いてふらふらになりました。翌日のラッセさんと大友良英さんとのデュオは豪快な演奏でした。ジム・オルークさん、ポール・ニルセン・ラヴさんのトリオでラッセさんは曲の背景に回ったり、表で暴れたり、とその変幻自在ぶりに魅了されていたので、期待して出かけました。
 さすがでした。
 想像以上に繊細でした。
 驚きました。
 こういう方は世界広しといえどもあまりいないと思います。またの来日が楽しみです。
今年は海外公演が多い事もあり、どこかでまた共演できるよう連絡を取り合いましょう、と約束しました。
 もちろんポールの演奏も素晴らしかったです。

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ラッセの楽器1

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ラッセの楽器2(何をするものか尋ね忘れました。Looks cool!)

2月9日(水)
 明日は、ジム・オルークさん(何を弾くかわかりません)とデュオです。
 ジムさんは毎日映画音楽賞を受賞され、昨日はその授賞式だったとの事です。
 日本映画界で仕事をする目的で来日したジムさんですから、その喜びはひとしおだった事でしょう。この場を借りてお祝い申し上げます。

2月10日(木)
午後7時開場、7時30分開演
東京、渋谷・公園通りクラシックス
『八木美知依 & ジム・オルーク デュオ』
• 八木美知依(21絃箏、17絃箏)
• ジム・オルーク(ギター?)
予約:3,000円、当日: 3,500円(1ドリンク付)

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2011年2月 6日 (日)

気遣い

2月5日(土)
 坂田明(s)、ポール・ニルセン・ラヴ(ds)とのトリオ。全体の音のバランスが良く、音質もお付きのお弟子さんたち曰く、特に17絃箏の音に奥行きがあったように聴こえたそうで良かったです。様々な制限がある中、出来るだけ良い音を会場で響かせるという責任は演奏者にもあると思っていますので、音響について工夫をしたのは良かったと思いました。
 さて、ポールや坂田さんは水を飲む様に毎日どこかで演奏しているわけですが、私はそうではありません。それにはいろいろ理由がありますが、共演者には全く関係ない事。伝統楽器だから、女だから、というように様々な理由で演奏中に余計な気遣いをされたら、また気遣いをさせるような演奏をしたら、即興演奏はお終いでしょう。自分自身の身を削って演奏している、英知ある人たちとの共演は、それだけで人生を豊かにします。

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2011年2月 5日 (土)

Native Son

2月3日(木)
 自分の曲の保存等に利用したいと思い、コンピューターに新しいソフトを入れたのは良いのですが、いつになったら使いこなせるのでしょうか。

2月4日(金)
 本田珠也氏(ds)のデビュー作『Native Son / Daybreak』を聴きました。録音当時は10代半ばだったそうです。すでに大物の風格漂うプロの演奏でしたが、その中にも瑞々しい息づかいを感じる事ができました。偉大なお父様、ピアニストの本田竹広さんとの共演は、当時も今も宝物に違いありません。胸が熱くなる一枚でした。その珠也さんとは6月と11月に海外公演を予定しています。
 さて、明日(土)はSDLXでポール・ニルセン・ラヴ(ds)、坂田明大将(s)とのトリオです。このお二方も早熟でした。学ぶ事が沢山あります。とはいえ同じステージに立ったらそんな事関係ありません。音楽を作る、それのみです。皆様の来場をお待ちしております。

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2011年2月 2日 (水)

整理整頓

2月1日(火)
 夕方、Charleroi/Dansesのピエ−ル・デュルレルスさんとキャロラインさんと四谷三丁目でミーティング。その後、久しぶりに初台のラ・カスケットへ。Photo
舞茸のテリーヌの周りに魚のスープが。魚のスープ好きにはたまらないご馳走です
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鹿肉の赤ワイン煮。鹿肉も絶品ですが、一つ一つの食材に驚かされる贅沢な一品でした

2月2日(水)
 仕事柄というだけでなく、毎日毎日どんどんどんどんどん増えていく音楽や映画の資料の山。ついに肝心のテレビのリモコンが操作できないほど積み上がってしまい、今度は床に山ができあがっていくほど。なんとか、ここまで整理しました。いえ、してもらいました。
Afetr
とりあえず今日はここまで

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2011年2月 1日 (火)

Oslo-Tokyo Connection

 今年に入ってすでに1ヶ月が過ぎ、2月、如月に入りました。
 さて、もうすぐポール・ニルセン・ラヴ(ds)がラッセ・マーハウグ(electronics)と来日します。私は2月5日(土)、六本木スーパー・デラックスで開催される『Oslo-Tokyo Connection』に参加し、ポールと坂田明大将(s)とのトリオで演奏します。ポールとも坂田さんとも今年最初の共演となるのでガツンと決めるつもりです。このイヴェントは2日間ありますが、両日とも盛り沢山な内容です。外はまだ寒いですが、SDLXの中に入れば熱くなること間違いないでしょう。
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昨年のトリオの様子。私は髪が随分短かったのですね。

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