2012年5月28日 (月)
お弟子さんから頂いたMarley Coffeeのブルーマウンテンを飲みました。このコーヒーはボブ・マーリーの息子さんローハン・マーリーさんが手がけているオーガニックなもので、栽培農家との取引もフェアであると認証されたものだそうです。封を開けた瞬間から芳醇な香りが鼻を抜けました。気持ちが豊かになるひと時でした。
さて今月31日(木)、西荻アケタの店で本田珠也(d)、瀬尾高志(b)さんとトリオです。瀬尾さんとは初共演ですが、珠也さんの強いお薦めで成立しました。楽しみにしています。
2012年5月27日 (日)
5月24日(木)
大それた事ではありませんが、諸事情ありまして病院へ行くのが趣味のような毎日です。診察券は愛知県や広島県のものを含めると結構な枚数になります。車に車検があるように、人もメンテナンスしながら生活していく年齢になりました。本日は虎ノ門病院。呼吸器内科、耳鼻咽喉科の両先生。とても素敵な先生で親身になって下さいました。帰りは虎ノ門から六本木通りを抜け渋谷まで歩きました。
この頃はお寿司屋さんにも一人で入れるようになりました。赤坂にて。
5月25日(金)
永田町の歯医者さん。帰りは渋谷から自宅まで歩きました。お昼時の渋谷ヒカリエはどの店も入りきれない人が通路に溢れていました。日本人はみんなで同じような格好をし同じ場所へ行き同じ音楽を聴かされている事に疑問を持たないのでしょうか。
この頃は工事現場のおじさん達と並んで一人で食べる時もあります。淡島通りにて。
5月26日(土)
新しい家族の一員、18絃箏が琴光堂諏訪支店からやってきました。18絃箏とは21絃箏の絃の数が減ったわけではなく、17絃箏にもう1本の絃が増えた楽器です。糸と糸の幅は17絃箏より少々狭く感じます。この子は18本の音のバランスがとても良くて気に入りました。柱をかけて数時間おいておいたらさらに共鳴するようになり、音色がふくよかになりました。次回のレコーディングで活躍してもらいたいと思っています。
2012年5月23日 (水)
音楽出版社より『歌好きオトナ100人が選んだ!語った!これが好き!ニッポンの歌』が発売になりました。家人の仕事とあって、この原稿の締め切りまで結構、私も日本の歌と言われるものを聴く事になりました。ちょっと昔まで歌詞は詩的で大切にされていたのだと、あらためて感じました。
見事な歌だけど暗いと思った山口百恵さんの「夜へ」。よく聴くとこれは童謡でいいのだろうかと疑問が残るミステリアスな「赤い靴」。名曲だと感じた村下孝蔵さんの「初恋」。幼少の頃、私の度肝を抜いた青江三奈さんの「伊勢佐木町ブルース」。その他に淡谷のり子さんの「別れのブルース」。「遠くへ行きたい」はジェリー藤尾さんが歌ったというよりも永六輔作詞・中村八大作曲ということが有名かも知れません。坂本九さんの「見上げてごらん夜の星を」、これも永六輔作詞なんですね、そしていずみたく作曲、渋谷毅編曲。PUFFYの「これが私の生きる道」。木枯らし紋次郎のテーマだった「誰かが風の中で」。勝新太郎の「おてんとさん」は冨田勲さんが作曲しているんですね。「雪の降る町を」。小川美潮さんの「花の子供」。ハナ肇とクレイジーキャッツの「アッと驚く為五郎」。そして第一位は渥美清さんの「泣いてたまるか」を上げていました。これは渥美清さん主演のTVドラマの主題歌だったそうで、深作欣二さんなどが脚本を手がけていますが、最終回は山田洋次さんだったそうで、その流れで映画「男はつらいよ」を長年に渡り撮り続けていく事になったそうです。選んだ曲を見ていると人となりがわかる気がします。ふ〜む。
さて、敬愛の湯浅学先生は家人よりも2曲多く勝新が歌った曲をあげていました。そして第一位はハナ肇とクレイジキャッツが歌った「ホンダラ行進曲」(青島幸男作詞、萩原哲晶作曲)。また「君たち男の子〜〜」というあまりに堂々とした歌詞に「だから何〜?」とふてくされた気持ちなってしまう郷ひろみさんの「男の子女の子」を上げておられた事が興味深いです。
それにしても両者が上げている曲の歌詞をgoogleって検索してみると「えっ?何?」と読み直すような瞬間があります。それは作詞家自身の哲学とでもいいましょうか深い心の海の一滴をぽとっと紙に落としたシミのようなもので、それをメロディーにのせてさらっと歌わせたりしています。でもそのシミこそがこの時代の象徴でしょうね。今の歌謡曲はめちゃくちゃ大勢の人たちで1曲を作っているのでみんなにわかる意味と言葉でなくてはいけませんからね。いい時代だったんだな〜、と改めて思います。そして湯浅センセの文章にまたしてもやられました。そう。好きな歌を聴くと決してこんな風に歌えっこないと思っていても、そのわずかなカケラくらいは自分の中にあるのではないかと思わせてくれるのです。よかったら読んで下さいませ。
2012年5月20日 (日)
5月18日(金)
シドニーから義妹のセリーナさんが来日。お医者さんなので、医学界の新しい情報を教えてもらいつつ、四谷で韓国料理を頂きました。久しぶりの満員電車でお土産に買った品々のショッピングバッグがしわになってしまいましたが、「これも東京の土産話の一つね」などと陽気に話していました。
キムチの盛り合わせとマッコリ。
5月20日(日)
東京レッスン日。生徒のみんな夫々、頼もしい進歩の跡が見られました。特に藤澤さん。楽器がない中いつもじっくり集中し、あきらめる事がありません。音に芯があり、手の形も常に楽器に沿っており、良いですね。まゆみちゃんは「みだれ」が合格しました。ひとちゃんは「難波獅子」とは別に即興もカリキュラムに入れました。充実したレッスンでした。
朗読の松浦このみさんは公演の千秋楽を終えたところでしょうね。おめでとうございます。
お昼は「なだ万」のお弁当。一つ一つ味が異なり、美味しかったです。
2012年5月19日 (土)
神楽坂にあるイワト劇場へ夏目漱石作『明暗』の朗読劇を見に行きました。朗読の松浦このみさんが演技もされ、その新鮮な経験についてブログで書かれていたので「こりゃぁ、見に行かねば」と。最初に出演者が出そろったところですでに胸がじ〜〜ん。動きセリフすべて、その息づかいをLIVEで体感するに勝るものはありませんね。ストーリーは(人が死んで生き返るとか、どこかで涙や笑うを誘う媚びた内容ではなく)誰もがどこか共感できる生活に沿ったもので、とても良かったです。三谷なんとか作品のようなわざらとらしいユーモアもなく、このような作品がもっと日常に上演されないものだろうか、と思いました。明日が千秋楽。入場料なんと2,000円。終盤のお秀と由雄のやりとりは「Rouge」のエンディングを思い起こすようなリズミカルなスピードがあります。神楽坂を散策しがてら如何でしょうか。
イワト劇場ありがとう公演 朗読劇『明暗』
2012年5月15日 (火)
先週、久しぶりに東郷町のレッスン場へ行きました。皆さんガッツある方々ばかりで、教えているこちらも楽しくなります。先月中に高橋が手の形など注意した点がすべて直っており、速つぎのステップへ。素晴らしいですね。夫々皆さんのテンポでかまわないと思いますが、新しい事を知って音楽に反映させていくのは、とても素敵な事だと思います。来月も皆さんの上達ぶりを楽しみたいと思います。
吉沢検校作曲「秋の曲」に出てくる歌の一つに古今和歌集、壬生忠岑(みぶの ただみね。ちなみに身分は低い下級武官でしたが歌人としては一流と賞されました)作詞「山里は秋こそことにわびしけれ 鹿の鳴く音に目をさましつつ」があります。意味は「山里の秋はとりわけ寂しいと 鹿の鳴き声で夜中に目を覚まして思う 」ですが、目が覚めてしまうほどの鹿の鳴き声とはいったいどんなものか知りたくなりました。
この声には驚きましたが、それにしてもこの声をうるさく感じるほど生活の中に鹿がとけ込んでいた時代にあこがれもします。
同じく前歌に出てきますが、読み人知らずで「久方の天の河原の渡守 君渡りなば楫かくしてよ」というものがあります。意味は「天の河原の渡し守よ、あの人が川を渡ったら、もう帰れないように楫(かぢ=舵)を隠しておくれ」などという恋心を歌ったものです。ずいぶんしっとりした内容で、これに限らず地唄を10代の生徒に歌わせる時にちょっと不自然かな、と思うときもないわけではありませんが、これに似た感情は学生生活の中でもあるはずなので、こういう意味なんだよと説明して地道に取り組んでいます。「秋の曲」は歌も手事(技術)も楽しめる曲だと思います。吉沢検校は私と同じ愛知県出身ですしね。歌詞の内容が暗く停滞している感じなのに伴奏である箏は前に進んでいると感じる事が多いです。土壌を感じるのは私だけでしょうか。
2012年5月14日 (月)
なっちゃんが自転車でレッスンに通って来ました。ヘルメットと京都旅行で見つけた爪箱。手提げバッグはママの手作りだそうです。可愛いですね。
5月14日(月)
朝のテレビ番組で、肩こりというのは「首から肩にかけての僧帽筋(そうぼうきん)という筋肉が緊張し続けることによって血行が悪化し、疲労物質が蓄積して起こる炎症」と言っていました。人間の頭部というのは4kgほどの重さがあるため、7cmうつむくと、なんと肩には約20kgもの負荷がかかるのだそうです。とにかくうつむく姿勢がよくないとの事で、僧帽筋の相棒である広背筋を使って体を反らせ、僧帽筋の緊張をゆるめるのが改善のコツとか。番組では1分を作業したら5秒は体を反らせると言っていましたが、こうしてパソコンに向かっている間でもそれはかなり難しいと感じました。でも、まぁ、気がついた時に体を反らせる事は大切だとわかった次第です。
その直後CS放送でビル・エヴァンス(p)のスウェーデン公演を見て改めて驚きました。
ビルの肩は凝らなかったのだろうか。
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2012年5月 1日 (火)
4月29日(日)
東京レッスン日。
夜。京都で撮影を終えたばかりの写真家の高木由利子さんのパパラギスタジオへ。私のCD『Seventeen』や雑誌『ソトコト』の撮影はここでお世話になりました。由利子さんの美味しい手料理を頂き、幸せなひと時でした。偶然にも次回の私の作品の構想と由利子さんの考えている事が一致し、鳥肌が立つ思いをしました。
4月30日(月)
4月もいよいよ終わり。
太田さんと珠也さんとのトリオ。楽しかったです。
太田さんの見事な達人怪獣ぶりを心底楽しめましたし、珠也さんの音は以前にも増して「しなる」と言いますか、音の柔軟性が増し、この人と比較するような人は日本にはなかなかいないのではないかと思いました。パワープレイながら決して労働ではない爽快感に溢れた一夜でした。
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