2013年3月27日 (水)
何故か今日は気分が良いと思ったら天気が雨。午前中はデザイナーさんとの打ち合わせで外苑前へ。このところ原宿近辺に出かける事が多いのですが、大きな通りから少し足を踏み入れると、そこは軒並み閑静な住宅とマンションばかりで、意外にも住んでいる人たちは買い物に不便しているとのこと。たしかに高級外車やお洒落な服や靴は手に入っても貝割れ大根のようなものを買うのは難しいかも知れません。
帰り道、「粥」という文字にひかれてランチ。お店が薦めてくれた辛トムヤムクン粥を頂きました。後から入ってきた二人ずれの女性のお客さんも同じものを注文していました。その時の会話:
店「パクチーが入っておりますが、大丈夫ですか?」
客「はい、大丈夫です」
しばらくして:
客「あのぉ、パクチー多めってできますか?」
店「はぁ大丈夫ですが、トッピング料金を頂きますが大丈夫ですか?」
客「あっ、じゃ大丈夫です」とさりげなく手でノーサイン?
お前ら、大丈夫、大丈夫って言い合って、何が大丈夫なんだよ。
でもこの店、味の方はは大丈夫でした。
この使い方で私、大丈夫ですか?
このお店で売っていた蒸しパン。美味しかったです。祐天寺にあるお店「母母」で作ったものを売っているそうです。ぽぽと読みます。最近、目が悪くなり、「ぼぼ」と読み間違え、ついつい九州地方の隠語を思い出してしまいました。
明後日、二子玉川の「KIWA」でYas-Kazさん(per)が企画されているシリーズで演奏します。Yas-Kazさんとは十数年ぶりにお会いすることになり、ベースの井野信義さんとは7年ぶりの共演です。とても楽しみにしております。ぜひお越し下さいませ。
『Yas-Kaz in Kiwa Vol. 7〜Trio Improvisation Live』
• Yas-Kaz(perc、dr)
• 八木美知依(エレクトリック21絃箏、17ベース絃箏、歌)
• 井野信義(contrabass)
会場: 二子玉川Kiwa
開場19:00、開演19:30
前売¥3000、当日¥3500 (1ドリンク¥500別途、全席自由、整理番号なし)
2013年3月27日 (水)
3月26日(火)
打ち合わせが多い日でした。帰宅して朗読LIVEの折りに頂いた熊本のデコポンゼリーを食べました。美味しくて気分転換になりました。キーボードに向って思いついた事をちょこちょっこと書き、この後リビングへ行ったら食事が出て来たら最高だと思いましたが、そうは問屋がおろしません。仕方がないのでハラミのステーキを焼いてビールを飲みました。
『Yas-Kaz in Kiwa Vol. 7〜Trio Improvisation Live』
• Yas-Kaz(perc、dr)
• 八木美知依(エレクトリック21絃箏、17ベース絃箏、歌)
• 井野信義(contrabass)
会場: 二子玉川Kiwa
開場19:00、開演19:30
前売¥3000、当日¥3500 (1ドリンク¥500別途、全席自由、整理番号なし)
2013年3月26日 (火)
私の次のライヴは3月29日(金)。二子玉川にありますライヴハウス「Kiwa」です。初めて演奏する場所というだけでなく、十数年ぶりにお会いするYas-Kasさん(per)と、7年前にドイツ・ケルンで共演して以来の井野信義さん(b)との初トリオです。Yas-Kazさんからお声をかけて頂きました。耳をリラックスさせ、このトリオの意味を楽しんで表現したいと思っています。ぜひご堪能下さいませ。
さて、今年は写真家、高木由利子さんとのプロジェクトも始めました。名付けて《音翳》。映像と音で新しい、でもすべての人のDNAに染み入るような、この2人にしかできない世界観を創造したいと思っています。今日は最初の公演場所、原宿の「Vacant」を下見に行って来ました。
1階はカフェになっており、本や雑貨も売っています。右側に写っている素敵な男性がハード面だけでなくソフトな部分も手伝って下さるテッちゃん。愛知県豊川市出身、尾張の熱血...というよりは知的で静か、でも内にひたひたと熱い魂が宿る三河の徳川様系です。
階段を登ると2階がイヴェント・スペース。
こちらがイヴェント・スペース。このスクリーンに由利子さんの作品をどど〜んと映し出します。
Kiwa、そしてVacant。新しい場所との出会いに心が浮き立ちます。
2013年3月25日 (月)
愛知県のレッスンへ行っていました。3月20日(水)は春分の日だったので東郷町で合奏練習。恵子ちゃんの頼もしい運転とひろみちゃんのナビで向いました。二人とも長年、箏を弾いています。継続は人生の力なり。演奏力も素晴らしいですが弾き続けている事、歩み続けている事はそれ以上に評価すべき事だと思います。
練習の後は名古屋市内にある生地屋さんへ行き衣装の生地を選びました
それから、大切なお知らせ。滅多に起こらない事故ですが、17絃箏のピンの部分がごっそり飛んでしまった生徒さんがいました。幸い怪我にはつながりませんでした。しかし突然壊れた訳ではなく年月をかけて徐々に浮き上がってきて「へんだな〜」と思っていたそうです。そしてレッスン終了後、柱を外している最中に音を立てて宙に向って飛んでいきました。顔や体に当たらず本当に良かったです。もしも、ピンが差し込んである木の台が箏の本体から浮き上がってきていると思ったら習っている先生、お近くの楽器屋さんに相談して下さい。
2013年3月15日 (金)
このみさんに我が家へ来て頂きリハーサル。今回は、言葉をじっくり聴いて頂こうと思いわずかですが演奏手法を変えてみました。「箏本来の響き」と「エフェクトを通し邦楽的な質感を減らした響き」を混ぜ、より自然な時代物になっている、いや、より、このみさんとのデュオにふさわしい作品になっているのではないかと思います。しかし毎度、リハーサルは楽しく話はつきません。
明日は、お天気も良さそうです。私達と共に午後のひと時を過ごして頂ければ幸いです。

『怪談 III』
• 松浦このみ(朗読)
• 八木美知依(17絃箏、21絃箏、歌)
会場: 四谷喫茶茶会記
開場:14:00、開演14:30
作品: 宮部みゆき作「梅の雨降る」他(ソロ演奏も)
料金3000円(ドリンク付き)
2013年3月13日 (水)
レントゲンの結果、肺の白い影はすっかり無くなり、気持ちよく病院近くのLE・
PETIT・TONNEAUで食事をしました。一緒にもう一人いたらムール貝の白ワイン蒸しも頼みたくなるところでしたが下記のみで我慢。来月まで、虎の門へ行く用事がないので、この食事は当分お預け。少々寂しいです。3月16日(土)は四谷でお待ちしております。
景気付けに宵の口から赤ワイン。
『怪談 III』
• 松浦このみ(朗読)
• 八木美知依(17絃箏、21絃箏、歌)
会場: 四谷喫茶茶会記
開場:14:00、開演14:30
作品: 宮部みゆき作「梅の雨降る」他(ソロ演奏も)
料金3000円(ドリンク付き)
2013年3月12日 (火)
誰もが思い出す2年前のあの時。午前中、羽田空港へ家人を送った後、自宅にいました。
天井まである、重さ何百キロであろうLPの棚がゆっさゆっさと揺れ、CDが飛び散り、トースターが床に落ち、テレビをつけたら尋常ではない東北の光景。揺れが治まり、弟子のひとちゃんに電話をしたら「先生、大丈夫です。地震、ありましたけど明日のレッスンには伺えると思います」といつもの明るい声でした。でも電話がつながったのはその1回きり。どの生徒もご家族と離れてくらしている事もあり、心配で何度も何度も電話しましたが連絡がつかず、やっと夕方になってまゆみちゃんから連絡。他の生徒も無事、そして会社にとどまるとの事。もちろんレッスンは中止。心配してくれていた家人はその日のうちに広島から帰京できませんでした。
あの日がどれほど多くの尊い命を奪い、どれほど大勢の方々の人生を変えてしまったかと思うと沈痛な気持ちになります。改めてご冥福をお祈り致します。
さて、今週末、四谷の喫茶会記にて朗読の松浦このみさんと公演を致します。このみさんとのデュオでは宮部みゆき作「梅の雨降る」を演奏し、また、第一部では私のソロも聴いて頂きます。
昨日もある方とお話をしていて思いましたが、どうも私は即興家と思われているふしがあるのかな、と思いました。実は私自身、そのように思っていないのが事実です。もちろん即興は大好きですが、即興家と自称したら真に即興のみで活動している方々に失礼という気持ちがあります。確かに古典や書き譜の物と比べると即興もしくは即興要素を含んだ演奏の機会が多いのも事実ですが。
私が初めて即興演奏を試みたのはたぶん師匠・沢井忠夫作曲の「焰」だったと思います。即興とは言っても、曲の一部に書き込まれた波の様な記号などを弾いたわけですが、当時の私にしてみれば音符ではないものを演奏するというだけでかなりの驚きでした。その後、渡米してウェスリアン大学で教鞭をとりながら、クリスチャン・ウルフさん、ジョン・ゾーンさんらの即興要素を含む曲を演奏をしたり、帰国後は佐藤允彦さんや斎藤徹さんにいろいろと教えて頂きました。佐藤さんからは転調、そして同じテクニックを続けるための秘訣として合気道に通じる筋肉の使い方なども教えて頂きました。
私は昔から大きな音で弾くハイパーなタイプで、箏曲界にどっぷり浸かっていた若い頃はテクニックが未熟なくせに音がデカく、それが絶えずコンプレックスになっていました。私が通っていた流派では、まずは音を大きくする事が最初の目標でしたから、そういった意味ではすごく優等生のはずでした。ところが大勢で演奏すると「みっちゃん、音がデカ過ぎ」と言われ、困惑していた事も確かでした。
しかしその数年後、ペーター・ブロッツマンさんとの共演の折り、彼のサックスの生音があまりに大きいので驚きました。それは会場内を圧倒させてしまうほど。近くで会話など不可能です(笑)。しかしその音色は人間味に溢れ、聴いていると気持ちが楽になった事を覚えています。いや〜、上には上がいる。私の音量はこのままで良い、その他の部分をもっと磨かなくては、と思いました。その後ペーターさんとは一緒に2枚のアルバムを作るほどの仲になり、ヨーロッパ・ツアーに2度も連れて行って頂きました。
様々な武勇伝を持つペーター・ブロッツマンさん。共演者が女性でも容赦なく重圧をかけて来るので、最初のツアーの最終日に「俺とのツアーを最後まで耐えた女の音楽家はお前が初めてだ」とお褒め(?)の言葉を頂いたほどです。2公演目で逃げ出した女性ピアニストなどの話を聞きましたが、私の場合、楽器を置き去りにしない限り帰ろうにも帰れれないのも事実です(笑)。
ちょっと話がそれますが、私の音に対する考えた方は、まずは楽器を竜頭から竜尾まで響かせる、というのが出発点であり、そこから自身の音が作られると思っています。
ということで、いつ頃からか孤高の道を歩むようになりました。海外のフェスティヴァルでもどちらかというとアヴァンギャルドな演奏を期待されることが多いです。かといって、古典が嫌い、書き譜が嫌い、という訳ではありません。様々な人との出会いのおかげで、ようやく「私らしい音」を見つけつつあると感じています。そしてもっと楽器や私自身の他の良さを違う形で表現したい、と思っていた頃に松浦このみさんとの出会いがありました。このみさんとの共演を通してで彼女との共通点を幾つも見つけ、このみさんが発する言葉の重みに感動し、朗読と箏のコンチェルト的新作を書きおろす等、即興演奏とは毛色の違う活動をする事ができます。今後も大切にしていきたいと考えています。
随分、暖かくなってきました。3月16日。土曜日のお昼下がり、四谷へふらりとお越しい頂ければ嬉しいです。
2013年3月 9日 (土)
このところ咳もひどいし体はだるいし頭痛はするし、風邪かな?と思っていました。
重い体を引きずりながらいつもの喘息お薬を頂きに虎の門病院へ。美人の担当医の鈴木先生に「一応、血液検査とレントゲンを撮っておきましょう」と言われ、検査をしました。結果は「軽い肺炎ですね」。驚きました!3、4日で治るとの事で、来週の公演は全く問題ありません。お薬をたんまり頂き、景気付けにフラっとル・プティ・トノーへ立ち寄り、好物のステーキ・フリットを食べました。サラダのドレッシングも含めしっかりした味付け。このごろの薄味健康志向ではなく、昔のフランス風とでもいいましょうか。
やっぱりこうでなくちゃ。
こちらは3日前に頂いたBeaconのポーク・Tボーン・ステーキ。やはり体がパワーを欲しがっていたのでしょうか。
2013年3月 7日 (木)
しばらくのあいだ広島に行っていましたが、帰京後「Rouge」のインスピレーションであったキング・クリムゾンの傑作『Lark's Tongues in Aspic』の一大復刻ボックスが届き、家人は大興奮。当時のチケットやフライヤー、メンバーのブロマイド等が入っており、ライヴ音源、別テイク、スティーヴン・ウィルソンによるリミックス等も納められ、CD/DVD/BDを含め全15枚という豪華さ。生々しい音に当時の様子がうかがえます。
ついでにTシャツまで購入。盛り上がっているようです。
ところで先月発売されました『LONG STORY SHORT』 。インプロのボックスものにしては驚くべき売れ行きとの事。嬉しい限りです。
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