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2013年7月23日 (火)

柔らかな非整数字倍音の女王、松浦このみさん

7月19日(金)
 午前中、期日前投票へ。
 午後、ダンサーの加藤文子さんとお嬢さんの百合亜ちゃんが訪ねて来てくれました。いつもながら文ちゃんの瑞々しい知性と感性に触れ、心新たな気持ちになりました。
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7月20日(土)
 『Jazz Art せんがわ』に行こうと思っていたのですが、体調が優れず、自由即興に出演するひとちゃんに電話で指示。関係者に挨拶をしなさい、無駄なく迅速に行動しなさい、そして、箏は演奏するまでに時間がかかる上、本番にハプニングはつきものと思い、先に先に行動しなさい。と。音楽的には何も言いませんでした。即興ですから。好きな絵を書くのに指導は必要ないと思います。
 終了後にひとちゃんから報告があり、会場にあったBose L1 Systemを自分で組み立てて演奏したとの事。それだけでも成長したと感じました。

7月21日(日)
 レッスンの折り、ひとちゃんが『Jazz Art せんがわ』で録った自分の音源を持って来たので一緒に聴きました。思ったより随分良い演奏でした。私が一番良かったと感じたのは、古典的なテクニックがただの語彙ではなく、何かしら人となりを感じ取れた点でした。私は古典ではない音楽の中で古典的なテクニックを聴いた時に、その音にルーツが感じ取られないと、うさんくさいと感じます。古典で用いられる演奏法は、その曲中の文法の一つを担うというだけでなく、例えば「りゃん」と呼ばれる押合爪一つとっても夫々の流派によって音のニュアンスが異なります。自分が習った流派が良いというのではありません。その流派ではどこに耳を置いて弾いているかによって、微妙に音の響きが変わるものだと思っています。それがいつしか横隔膜を上げて下げてと意識せず呼吸するのと同様に身に付き、演奏する時にも自然と表れるのだと思います。いずれそのニュアンスが場合によって意図的に変えられる様になるのが理想だと思っています。が、元になる物が身に付いていなければ変える事もできませんから。まだ数年しか教えていないひとちゃん。それでも、私が考える音の響きが身に付くものなのだなぁ、と改めて感じました。

7月22日(月)
 『怪談IV』のリハーサル。今回の作品は吉屋信子作「かくれんぼ」と鈴木三重吉作「月夜」です。怪談といっても「四谷怪談」や「番町皿屋敷」のようにお岩さんやお菊さんの亡霊が出てくるわけではありません。思わぬところで思わぬ人とばったり会って背筋がすっと寒くなる事ってありませんか?怪談のモチーフは日常に溢れているのです。
 さて、改めて松浦このみさんの声に所謂、非整数字倍音が多く含まれている事に気付きました。ずっと聴いていたい、と心に深く染入る声です。
 もちろん話の落としどころでは整数字倍音が多くなり、聴いている側は「ほぉ!」と感動される事でしょう。
 滋味溢れる非整数字倍音の女王、松浦このみさんの朗読と箏のライヴへぜひ足を運んで下さい。
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