« 2013年7月 | トップページ | 2013年9月 »

2013年8月30日 (金)

帰国〜。

8月27日(火)
 長い旅路から、ようやく帰りました。19度から23度の少々寒いほどの気温に慣れていたので覚悟して日本に着陸しましたが、うっすら秋の気配でしょうか、思ったほどの蒸し暑さではなく、改めて夏の大半をヨーロッパで過ごしたのだな、と実感しました。旅の総括として感じた事は、即興と楽曲の大きな違いについてです。即興は、まずステージ内で何が起こっているのか全体の音を把握できないと自分の演奏につなげませんが、楽曲の場合、客席でのサウンドが第一だという事です。つまりステージ内で音のバランスが異常に悪く、わずかな情報しか耳に入ってこなくても、そのわずかな情報を頼りに客席に良い演奏を届けられなければプロではないという事です。ストレスの多い状況ではありますが、弱音楽器と強音楽器が不十分な設備で共演する場合、当然のように起こりうる事態です。今回も大勢の方々の支えがあってこその公演であったと実感しました。
 帰国して早速見た映画『Hugo』の中でマーティン・スコセッシ監督は主人公のHugoに「人は夫々、なんらかの役目をもって生かされている」と何度も言わせています。例えば、酔っぱらいもそれを取り締まる警官も、何らかの役目を担って生かされています。私の役目は何なのか。それは明らかなような気もしていますが、一生を終える時にやっとわかる事のような気もしています。まずはゆっくりお風呂に入り、役目云々ではなく心を落ち着けたいと思っています。

1
スイス・ルツェルン駅。ロシアのキエフ、フランクフルト、オスローに続き4回目。空港に直結した電車に楽器を乗せました。

2
自転車用のカーゴの入り口です。ロゴが可愛いですね。

3
こんな感じです。

4
コペンハーゲン上空。行きに心配していた中耳炎も帰りには良くなり痛みも殆どありませんでした。

| | コメント (0)

2013年8月23日 (金)

あとちょっと

8月22日(火)

Photo
 街中に貼られているポスター。
 スイスに来てみたらプレス向けも含め演奏回数が多く、演奏後は集中力が途切れ気味になってきました。ですから公演が終わる度にお付きの弟子の声を思い出して片付けをしています。
 「先生、爪はお持ちですか?」
 「バッグの中」
 「チューナーは、オレンジのミフィーちゃんのケースに入っています」
 「ありがとう」
 自問自答。忘れ物がないように努めています。

Photo_3
またしてもこれがアイスクリーム基本形。生クリームの絞り立ては日本では味わえないので、ここぞとばかりに食べています。つまり栄養補給はバッチリです。

2
ですから肉体労働続きとはいえ、太ったと思いませんか

| | コメント (0)

2013年8月22日 (木)

オープニング・セレモニー

8月19日(月)
 せっかくの休日でしたが、天気が悪く山の方には行けませんでした。ホテルはムーゼック城壁の1番端の川向にあります。 Photo_4

8月20日(火)
 フェスティヴァルの開会宣言。オープニングセレモニーの様子。

Photo_3
ごったがえしています。

2_5
レナード衛藤さんとデュオで演奏しました。

3_3

| | コメント (0)

2013年8月22日 (木)

ルツェルンへ移動

8月18日(日)

 ヌーシャテルからルツェルンへ移動。

1_2
道路脇に広がるぶどう畑。

2_3
いたる所に湖があります。

3_2
4_2
車で約2時間。ルツェルンへ着きました。

5_3
やはりここもあちこちで水が湧き出ています。

6
水の勢いも半端じゃないですね。川にかかっている橋はすべて昔は敵から守るための城壁でした。

| | コメント (0)

2013年8月22日 (木)

ヌーシャテルの風景

1

2_2

3
自転車用の信号機もあります。道路が広いので区画ができています。

4
所謂銀座通りの様な道の脇には勢いよく水が流れハーブなどがデザインされて植えてあります。

5_2
酪農の国なので、これは基本です。

| | コメント (0)

2013年8月21日 (水)

音楽は体力勝負

 音楽家として生きて行く為には積み重ねた努力以外に体力と精神力がまず必要だと常々感じています。海外に出ればなおさら。体力が潰されると精神力さえも維持するのが難しいです。その点、私は育てられた環境が良かったのか、古い石田畳の上、楽屋から遠い道のりでも、とりあえず皆さんの手を借りて連日の演奏も楽しくこなしています。ここは今までのフェスとは大違い。のんびりバカンスを楽しむ方々の為のフェスなのでプログラムもがわりと変わりました。それでも「Song of the Steppes」や「通り過ぎた道」を歌うと歌詞の内容がわからなくても静かに聴き入って下さるのが不思議です。声の力とは凄いものだと改めて感じました。

Photo_2
チューリッヒ郊外の村Rorbasの水飲み場。スイスではあちこちにこのような水が湧き出しています。可愛らしいお子さんは大島祐子さん(ds)のご子息。フランスに住んでいるので殆どフランス語を話します。舌足らずでプワプワ喋っているのでさらに可愛らしいです。

Photo_4
ヌーシャテル市内のわき水。親子連れのお母さんは子供に飲ませています。

Photo_5
警察も協力して時間になると車を移動させるなどして音楽祭を見守ります。そしてこの後は、演奏家と観客。のんびりしたものです。

| | コメント (0)

2013年8月20日 (火)

ヌーシャテルへ移動

8月13日(火)

車3台でヌーシャテルへ移動しました。
Photo_12
Photo_14
フェスティヴァル開催中に常設されているトイレ。何故か匂いがしません。
Photo_16
ミュージシャン用のコップ。このコップを使えば屋台で出しているビール等の飲み物が無料にしてもらえ極力ゴミを出さない工夫がされています

| | コメント (0)

2013年8月20日 (火)

チューリッヒへ移動

8月12日(月)
Photo_3
ホテルの部屋から見た教会。これも最後です。

Photo_7
ホテルの朝食の一部。どうやらクランベリー好きの国民のようで生の物から甘く煮込んだ物までいろいろな種類のものが用意されています。私は、生では酸っぱすぎて食べられませんでした。

 さて、ベルリン空港まではスムーズに移動できましたが空港内でが大変でした。大きいサイズの荷物受け入れカウンターが別棟で地下1階だった為、箏2面、箏スタンドを運ばなくてはいけませんでしたが、まともなカートがなく重労働の末やっと搬入。チューリッヒに着いた頃はへとへとで、これからリハーサルがあるとは信じられない状況でした。
Photo_8
チューリッヒ。プロモーターのお宅の庭で。
楽器車を運転して下さった方とヴィオラのフランツさんと頑張って目を開けている私。

| | コメント (0)

2013年8月20日 (火)

フェスティヴァル翌日

 次の公演地スイスへの移動まで1日オフ。次の仕事に向かう音楽家を次々と見送りました。珠也さんは帰国していつもの大忙しの音楽生活に戻る事でしょうが、できればあと3公演くらい一緒にツアーができればなぁ〜、と切に思いました。そして坂田さんはポールとオスロへ移動してオスロのジャズ・フェスに出演するとの事。そこでも観客を魅了される事でしょう。
 昼にホーヴァル・ヴィークさん(p)と奥さんのアーレさんとランチ。
 夜は反省会?を兼ねてホテルの近所のレストランへ。


Photo_6
ボイルドビーフをコンソメスープで頂く一品。

Photo_8
お肉の味を変えるための2種類のソース(ホースラディッシュ系とサワークリーム系)、ほうれん草のクリーム煮、そして日本で言うジャーマンポテトの本物(揚げたじゃがいもとタマネギとベーコン)。

Photo_11
出来て間もないザッハトルテがあると言われ、注文しました。人肌に温かいザッハ最高でした。2人で分けると言ったらクリームを2人分添えてくれました。こういったサービスを日本でもしてほしいです。

| | コメント (0)

2013年8月16日 (金)

フェスティヴァルは最高4

8月10日(土)
 かくして最終日はやってきました。ベルリンにしては高額の入場料にも関わらず連日SOLD OUTのこのフェスティヴァルに私達日本人トリオが期待に応えられるものなのでしょうか。珠也さんが「いつも通りだよ」と。まぁこのいつも通りが難しい。でも私は坂田さんの百戦錬磨のエネルギーと希有な才能、珠也さんの物怖じのなさと世界に向けたエネルギーのおかげで、終演後、鳴り止まない拍手を聴く事ができました。そして楽屋へ挨拶に来て下さる大勢の音楽家の様子を見ながら、ようやく「良かったのだな」と遅い成功の実感を得ました。
 はるばる三重県から聴きに来てくださった宮田さんも「さいこ〜ですわ〜」(注: 三重弁)と感嘆。ドサクサにまぎれサーストン・ムーアさんともお話され、ご機嫌な様子。みんな幸せになって良かったです。
 A L'Arme Festival 2013に参加するにあたって尽力頂いたすべての方に感謝致します。


Photo_5
カーシャちゃん、エフェクトの順番を覚えました。これで11月のポーランド公演も大丈夫!

Photo_3
本番前

2
本番中

| | コメント (0)

2013年8月15日 (木)

フェスティヴァルは最高3

8月9日(金)
 フェスティヴァル2日目。
 会場へ向かう前に新入生カーシャちゃんのレッスン。ポーランドから来てくれました。都合上、21絃で箏のレッスンをしましたが、妙な場所に黄色の糸がかかっていても、二、八、斗と、とまどいなく弾いていくド才女でした。毎週レッスンに来たら間違いプロになれるよ、と断言。「あ〜、日本で習いたいです」と流暢な日本語で返答。次回のレッスンは11月にポーランドで行います。それまでの課題を出しておきました。
Photo

1079055_10201803177666170_994353805
Peter Brötzmann (reeds)、John Edwards (b)、Steve Noble(ds)、Jason Adaseiwicz(vibraphone)。メンバーによって異なる音楽を演出する超一流のペーターさん、さすがでした。

Photo_2
なんなの、この人らの凄さ。出来すぎた自然界の音の集結。Chris Corsano (ds)、Clayton Thomas (b)。

| | コメント (0)

2013年8月14日 (水)

フェスティヴァルは最高2

8月8日(木)[続き]
 昼食後、会場へ行くと写真家ピーター・ガヌシキン氏の写真集がロビーに貼られていました。

1

 初日の最初の演目はアンソニー・ブラクストンのクインテット。
Photo_6
左からANTHONY BRAXTON(reeds)、LIZ ALLBEE(trumpet)、MARY HALVORSON(electric guitar)、INGRID LAUBROCK(reeds)、TAYLOR HO BYNUM(cornet)

| | コメント (0)

2013年8月14日 (水)

フェスティヴァルは最高1

8月7日(水)
 7日に日本を出発し同日の夜にベルリンに到着。今回は坂田明さん(s/cl/voc)、本田珠也さん(ds)との《特版トリオ》で3日間のフェスティヴァルのトリを務める事になりました。迎えのバスで夜のベルリンを走っていると、坂田さんが「暗いのぉ。でも東京が明るすぎるんじゃ。これくらい暗くても不便ない」と、日本の電気の無駄遣いに一括。当然、ホテルの廊下も人が歩くと電気がつくモーション・センサー・システム。本気で原発を廃止しようとしている国だと実感。

8月8日(木)
 ウィリアム・パーカーさんの隣で遅い朝食をとっている最中、マッツ・グスタフソンさんやポール・ニルセン・ラヴさんら知った顔が続々とチェックイン。やはり日本で会う以上に嬉しいですね。その後Markを含め4人で遅いランチ。


Photo
とりあえずホテル近くの教会前で。ドーム型の教会は非常に珍しく、観光客も大勢来ていました。日本の皆さんには申し訳ないほど涼しい環境です。

1
ドイツ語のメニューもお読みになれる坂田さん。言語力を上げるコツをうかかがい、せめて英語くらいはもっとまともに話せるようにしたいと思いました。

| | コメント (0)

2013年8月 8日 (木)

ベルリン上空

 出国前日なのに軽い中耳炎。近くの耳鼻咽喉科へ行って抗生物質等を頂き、一安心。
 コペンハーゲンで乗換えてベルリンへ。機内に乗り込んでしばらくするとアナウンス。「パイロットが気分が悪いそうなので、代わりを探しています。しばしお待ち下さいと。」。坂田さんさん、珠也さん、家人と笑い合ってと20分ほどしたら、お待ちかねの代行が到着。遅延の実情を乗客につつみ隠さず話すところが、人柄が良い北欧のノリでいいなぁ、と思いました。
 写真はベルリン到着寸前の上空です。感動のツアーになるよう祈念しつつ。
Photo                  1
雲の中へ入って行きます。 
2
そして真っ白。

| | コメント (0)

2013年8月 3日 (土)

エフェクト収納ケース

Photo_2
 頂き物の高級はちみつの箱にきれいに入りました。これで揺れるスーツケースの中も一先ず安心です。下さった方、ありがとうございました。

| | コメント (0)

2013年8月 2日 (金)

練習は出国後?

8月1日(木)
 暑いですね。そんな中、髪を切り揃えにに六本木へ行きました。
 ヒルズを歩いているとスーパー・デラックスのマイク・クーベックさんにばったり会いました。偶然にも彼も髪を切りに行って来たところだそうで、9月26日にお世話になるので挨拶。
 来年の怪談ネタの用意と思い、数冊の本を持って美容院へ行きました...が、殆ど寝ていました。 

8月2日(金)
 歯医者さんへ。1週間前に抜いた歯が完治しておらず、ヨーロッパへは抗生物質を飲みながら歯抜けのまま出発する事になりました。幸い、笑っても見えない場所なので一安心。
 帰宅後、いろんな方と電話で打ち合わせ。スイスの練習は出国後、機内で聴き込んでベルリンに着いた後ホテルでやるしかないのかと、腹をくくり始めました。

Photo
歯医者さんから帰り道。赤坂、豊川稲荷でおみくじをひきました。旅立ちよろづよしと出て、まずまずの気分。

1
それにしても、いつ見ても大きなおきつねさん。

| | コメント (0)

2013年8月 1日 (木)

楽器の縁

 私の曲「森の中へ」「通り過ぎた道」「Rouge」をスイスで共演するユーグ・ヴァンサンさん(cello)のバンド《Ganjin》用に譜面を作り直しました。30分で書き上げてメールに添付して送るつもりでしたが、久しぶりに譜面を見てみると、現在演奏している形とは随分違っており、書き直す事2時間以上。出国までに随分しなくてはいけない事があるというのに時間の誤算でした。そんなわけで弓の毛の張り替えに弦楽器工房 高崎さんへ行くのは明日にしようと思って電話をしたら、明日からしばらく出張との事。が〜ん。今日を逃すとヨーロッパ・ツアーに間に合わないという事が判明し、すぐ支度して代々木へ向いました。
 弓の張り替えを待っている30分の間、このところのひどい天候のせいで楽器の不調を訴えて修理に来る人が3名。その他のお客さんが3名。クラシックの方やジャズマンらしき方など、ジャンルも様々です。コントラバスは高額な買い物ですから楽器選びが慎重になるのはもちろんでしょうが、可愛らしい大学生風のお嬢さんが目をキラキラさせながら複数の楽器を試奏している姿を見ながら、試奏もできない箏の世界と比べると何とも羨ましいと思いました。彼女が店主のご子息に夫々の楽器の感想を言い、自分の楽器との比較をしていましたが、彼は最後に「楽器は縁とか運命だからね」と仰いました。世界中で演奏されている楽器であっても、つまるところはここか、と思いました。箏は、私の音の理想を知っている楽器屋さんが木そのもから見つけてきて下さるので、まさにそこは縁。改めて我が家にある楽器一つ一つが大切な存在だと感じました。

Photo

| | コメント (0)

« 2013年7月 | トップページ | 2013年9月 »