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2018年10月16日 (火)

William Parker II

 凄い方でした。
  Williamさんの演奏を真似てデュオの想像を膨らませていきましたが、5分で大汗をかくほどの速くパワフルな演奏。弓なんてもう〜。生で聴くとそれはさらに音の陰影が繊細にあり、どんな時も底辺にグルーヴがあるという音楽。想像はしていきましたが、やはり生で聴くのは違いますね。
 デュオでのサウンドチェック後に
巨匠から「Todd(義理の息子さんでベーシスト、八木美知依ダブル・トリオではなくてはならない存在でした)から聞いていたけど、今日は本当に嬉しい。共演してくれてありがとう」と言われました。少々ほっとしましたが、これはあくまでもサウンドチェック。
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 スーパー・デラックスのMike Kubeckさんの提案でもあったアコースティック17絃箏での演奏。通常エレクトリックでは聴こえない共鳴音が自分自身にも新鮮でした。
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 Williamさんのソロの出だし。サウンドチェックとは全く違う4ビートのウォーキングベースライン。本物にはいつも本番で裏切られますが、やはり凄いと思った、音の深さ、そして醸し出す音そのものが。その後はstoryteller的展開。演奏の合間に「あれは1973年だったかな、チャールス・ミンガスが俺に言ったんだよ...」という風に、ソニー・シャロックやオーネット・コールマンやセシル・テイラーも出て来た。笑いも交えた語りはお宝もののエピソードばかり。あらゆる手法、それがすべてWilliamそのもの。音楽家として生き続けていくという事は、こういう事だと思った。
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 当初からデュオは予定されていましたが、もしかしたらサウンドチェック中に「今日はソロだけにしたい」と言われるかも知れないのでアナウンスは控えめにしておきました。 Williamさんのソロが終わり、「休憩後は八木と一緒に演奏します」と聞いた時点でやっと実感した次第でした。
 例えばハン・ベニンクさんとデュオした時は、的確なイメージが湧いてそれを演奏しました。ハンさんは演奏中に「ここからソロを展開してみろ」と音楽で指示しますが、
Williamさんは「なんでも良い」。つまり「乗るか絡むか」どちらでもOKなのです。
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 尺八を使ってもWilliamさんの音楽。
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 この日の Williamさんの楽器は愛媛から駆けつけてくれた須川崇志さんから借りたものでした。サウンドチェックで聴いた須川さんのハードボイルドな音。大忙しの須川さんですが、また機を見て共演したいです。
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 Markが「機会があればまた遊んでやって下さい」と言ったら「もちろんだ。今夜が始まりだ」と。
 次回は是非ハミード・ドレイクさんも一緒に!

 数々の伝説のLiveを作り上げたSuperDeluxe。今夜もまた私の軌跡の中の大きな一つになったことは間違いありません。

 大都会・東京・六本木の地下で毎夜繰り広げられた様々なイベント。
1月に閉店になってしまいますが、刹那的にならず、進むのみだ、とMikeさんも思っているはず。

 さて、18日は:

『クリスティアン・メオス・スヴェンセン(b)、ヨン・ヤンセン(s)、八木美知依(21絃箏)、田中徳崇(ds)』
会場: 新宿PIT INN
料金: 3,500+税
開場: 19時30分、開演: 20時


ピットインの諸事情により告知が遅くなったようですが、この珍しい顔ぶれの催し、ぜひお越しくださいませ。

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