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2020年12月22日 (火)

四家卯大さん (cello)とDuo他

 即興演奏を上達させるには、なんといっても本番の回数。

 ペーター・ブロッツマン(s)さんとポール・ニルセン・ラヴ(ds)さんとのツアーでも、私の音は後半になればなるほど勢いは増しながら無駄な音が減り、研ぎ澄まされていきました。

 
ここのところコロナ禍という言い訳で作曲はしていましたが、即興演奏は随分さぼっており、不安というよりは四家卯大さんとのデュオで何を感じ、何を思うのかという自身に興味がありました。

 演奏中、様々な局面で選択肢があり、そこで自分が決める方向性が我ながら変な人だなぁ、と。
個人的に思っていることをしゃべるような気持ちで、ノイズもバラードも四家さんと演奏させていただきました。

 この音楽に共振してくださる人たちは世界を見渡せば多くあり、その方々の耳、心に届けたい、とあらためて思いました。

 四家さんは、素晴らしかったです。


 さて、私はジャズの音楽家と比べると本番の回数が少ないのですが、ほぼ毎日演奏している音楽家の友人は大勢います。その人たちに対して心無い言葉を聞いた時はとても悲しく思います。その友人たちだって苦しんでいると思います。演奏が仕事で、その演奏料で生きているのですから。帰宅後は全身除菌、楽器カバーや楽器も除菌。その後、お風呂でシャンプー。どの業界も同じです。何も保証がないのに辞めろというのは、食べるな、水飲むな、と言うのと同じ事ではないでしょうか。

 私は様々な事情があり、食事は届けてもらうなど、できるだけ外出しないように努めています。ですから生徒さんには、ある程度安心して習ってもらえる状況下にあると思っています。ただ、全く外出しないというわけではありません。一昨日も下北沢で演奏しましたし、1週間に1回は銀行やコンビニにも支払いなどで行きます。出来るだけ気を付けています。

 ところが先日、「東京の人」という大雑把な括りで愛知県でのレッスンを反対する人の意見を聞き、本当に残念でなりませんでした。その人の気持ちもわからないわけではありません。帰郷しレッスンを反対している人は医療関係者で、私がその人から感染するというリスクがゼロではないので逆に迷惑をかけるという、はからいもあった事と思います。しかし音楽も立派な仕事であり、生きていく術なのです。

「すみません、東京は感染者が多いので行きません」と言って仕事を断るトラックの運転手さんがいるでしょうか。いるかも知れません。でも数は少ないと思います。

 私の愛知県の車を洗車し、ガソリンを入れるなど、なるべく私の雑務を減らしてくれた生徒さん。一緒に合奏することを心から楽しみにしてくれている事と思います。一人を例に挙げましたが、その生徒さんだけでなく、レッスン日を心待ちに練習し日々を過ごしてこられた生徒さんたちにとって、箏を弾く時間はビタミン剤のようなものだと思います。

 音楽が他種と同様に意義ある仕事と理解してもらえるとありがたいです。

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