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2021年2月16日 (火)

マリーヤ・コルニヴァさんレコーディング II

 ロシアの歌手、マリーヤ・コルニヴァさんのレコーディングでした。プロデュースはベーシスト、作曲家、音楽詩劇研究所主宰など多岐な活動をされる河崎純さんです。
私は3曲演奏いたしました。
「Sea spirit Ino」は、河崎さんによるとウズベキスタン人の友人の曲でその人のルーツは日本が朝鮮を植民地とした頃、半島からロシア、中国に亡命した人たちが、のちにスターリンの粛清で日本人スパイ容疑にかけられ、中央アジアに強制移住させられ、その名残で中央アジアやロシアには多く「コリョサラム」と言われる人々が暮らしており、その子孫だということ。歌詞は韓国の東海岸(日本海あたり)神話を用いた人魚(イノ)について。もちろんロシア語で歌われていますが、五木の子守唄(熊本民謡ですが)のような物悲しいフレーズも聴き取れます。美しい曲です。
前奏と間奏のソロを考える際にチャウ・シンチー監督の「人魚姫」のヒロイン、シャンシャンの切ない気持ちを思い起こしましたが自分の記憶と違っているといけない、と映画を少しチェック。社会風刺もありますが、深夜に大笑いすることに。😃いつのまにか極端に美化していました。
 
 また、ロシア民謡といえども、ただ単にバラキレフが採取した古い民謡をアレンジした曲、というだけでなくマリーヤさんのルーツロシア正教の古儀式派の人々は、江戸時代、空想上の聖地を日本に求めていたという伝説や
、日本からロシアに漂着した人々が、現地で故郷を懐かしんで歌った盆踊りがあるそうで、それを聞いたロシア人が、明治時代に商用で日本に訪れた際に青森県の下北半島でその歌を教えた、など、1曲に様々な背景が刷り込まれています。

曲一つ一つが良いだけでなく逸話が多く感慨深く、とても充実したレコーディングでした。
もちろんこのような時代ですからマリーヤさんは不在で音源のみを聴いて演奏しました。

マリーヤさんとはユーラシアオペラ東京2018で共演させていただいた折、高円寺座の他に、今はなき六本木Super -Deluxeで即興もしました。「私、初めて即興で歌ったのよ〜。」と興奮していらっしゃいましたが透き通った美しい声で会場を魅了していました。
いつかまた再共演できる日を楽しみにしています。
Recording  
作、編曲の河崎純さん、エンジニアは近藤秀秋さん。
楽しかったです。
Photo_20210216215701
 そして私の次はクラリネットの小森慶子さん。
次回は共演、そしてゆっくり会って、お話ししたいわ〜。

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