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2022年1月31日 (月)

映画の邦題

 海外の映画作品がの題名と邦題が異なる点。
このところ見た映画だと
2018年制作、アキ・カリウスマキやロイ・アンダーソンに続く北欧の才能と呼ばれるアイスランドのベネディクト・エルリングソン監督の「Woman at war」アイスランド語をそのまま英訳して英語圏では上映されていますが我が国にくると「立ちあがる女」になります。
このタイトルを作った人の「どうだ、いいだろ」という自信がうかがえる映画の内容ですが、これに関してエルリングソン監督は納得したのだろうか。まぁ、納得したから上映されているのだが、日本に入ってくるともっとわかりやすくしてあげよう、という余計な配慮が伺えます。
 音楽は、チューバ、ハーモニウムまたはオルガン、またはピアノ、ドラムスというトリオと女性3名のコーラスのみ。
内容も音楽も素晴らしい。日本にも、このような映画を制作する度胸があったら、と思います。

そして2000年制作、アメリカのキャメロン・クロウ監督「Almost Famous」は
何故か邦題では「あの頃ペニー・レインと」になる。
内容は邦題を納得させる監督の自伝的実話ですが、やはりこの邦題にするのはお節介かなぁ、と。
主に登場するバンドは、当時の実在する様々なバンドをミックスさせたようなバンドで個人的にはギターの音がものすごく好きでしたが、当時はここまで綺麗なサウンドはなかったのではないかと思います。好きな女優、フランシス・マクドーマンがお母さん役で出ていました。

実話番組好きの私です。
2020年リー・アイザック・チョン監督の幼少時代を映画にした「ミナリ」。
秋の七草の一つ芹をいいます。この邦題は「芹」ではなくそのまま「ミナリ」です。
この作品でアカデミー賞助演女優賞をユン・ヨジョンさんのスピーチは、飾りがなく感動して聞いていました。

個人的見解ですが、邦題でこれは良いと思うものに2009年ポン・ジュノ監督の「母なる証明」。
原題は「Mother」。主演のキム・ヘジャさんの演技が素晴らしく必ず感動し、この邦題で良い、という気にさせられます。
ポン・ジュノ監督の作品は、「Parasite」邦題「パラサイト 半地下の家族」や「オクジャ」を見ていますが大好きな監督の一人です。

もしも見ていない映画があったら、お時間がある時に見てみてください。



さて、2月8日(火)に『朝日カルチャー ボンクリ・アカデミー箏編』を担当させていただきます。是非ご聴講ください。久しぶりにマスクをとってお話できる貴重な機会で私自身とても楽しみにしています。

 次のLiveは2月26日(土)です。

『八木美知依ソロ』
会場: 下北沢Lady Jane
開場17:00、開演17:30〜
料金: 3,200円(予約2,700円)+ドリンク代

 お待ちしております!

 音楽評論家の横井一江さんが『このパフォーマンス2021』に本田珠也さんとのDuo「道場」のLiveを選んでくださいました。こちらです。
 
最後までお読み頂きありがとうございました。
皆様が健やかでありますように。



 

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2022年1月31日 (月)

鼻濁音

 寒い日が続いていますが、皆さま如何お過ごしでしょうか。
寒いとはいえ夕方4時半くらいに意を決して散歩にでかけようとしたら、意外にも外は明るく春に向かっているのだなぁ、と感じました。

 ところで、このところ考えているのが鼻濁音についてです。
地唄を習っている頃「がぎぐげご」は美しく聴こえるよう鼻から音を抜けさせて、と言われ身につけました。現在、教える時もそのようにしていますが、私の曲「森の中へ」の中にある「銀河の上を歩く」という歌詞の「銀河」はいわゆる鼻濁音ではなく非鼻濁音(というそうです。)で子音を強調したほうが断然、曲に乗って良い感じになるので、そのように歌っています。
メロディーにのせない場合でも「十五夜」は鼻濁音。でも「十五」は非鼻濁音のほうが意味がわかりやすく感じます。
言葉と発音の関係は面白いですね。
ラップも日本語で行う場合、この鼻濁音、非鼻濁音に注視するとさらに複雑なグルーブが生まれるのではないでしょうか。しかもテンポを速くするとさらに複雑なグルーブが生まれ面白いのではないかと思い、試しに作って自分で歌ってみたら、あまりの滑舌の悪さに驚き笑いが止まりませんでした。

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さて、2月8日(火)に『朝日カルチャー ボンクリ・アカデミー箏編』を担当させていただきます。是非ご聴講ください。久しぶりにマスクをとってお話できる貴重な機会で私自身とても楽しみにしています。

 次のLiveは2月26日(土)です。

『八木美知依ソロ』
会場: 下北沢Lady Jane
開場17:00、開演17:30〜
料金: 3,200円(予約2,700円)+ドリンク代

 お待ちしております!

 音楽評論家の横井一江さんが『このパフォーマンス2021』に本田珠也さんとのDuo「道場」のLiveを選んでくださいました。こちらです。
 
最後までお読み頂きありがとうございました。


 

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2022年1月27日 (木)

妄想する左手奏法

 ある事がきっかけで日本音楽研究家の茂手木潔子先生のお宅が我が家から歩いてわずか数分の超ご近所だという事を知り、伺いしました。
 話はつきませんでしたが、まず箏の左手奏法について。1970年代に茂手木先生が国立劇場で演出家の木戸敏郎さんの助手をしていた時の興味深い話を聞くことができました。1977年に、木戸さんがドイツの作曲家シュトックハウゼンに雅楽の新作を委嘱した時に、雅楽の横笛の音域や、笙の合竹(和音)の種類、そして弦楽器の奏法についての資料を茂手木先生が作って送ったのだそうです。そして、出来上がった曲を見たら、雅楽の箏の左手奏法が書かれていて、木戸さんも宮内庁の演奏家も当惑されたそうです。というのも雅楽の箏は、左手を使わなかったからです。資料には左手奏法を書かなかったそうですが、ドイツの作曲家は、当然左手も使っているはずだと思ったのです。確かに、左手を使わないのは変だと気付いた木戸さんが、様々な古文献を調べて、実は応仁の乱以前には左手奏法があったのに、応仁の乱に貴族たちが駆り出された結果、左手奏法が廃絶してしまったことを突き止めました。このことを宮内庁の楽師に説明し楽師は納得してシュトックハウゼンの曲を弾いたそうです。
  私を始めとする箏演奏家が弾く古典と言われる曲の殆どは、おおよそ300年ほど前のものが多く、それは主に江戸時代ということになります。そこには音色を豊かにする左手による奏法がとても多く含まれています。曲によっては、ほぼ左手の奏法による表現で曲の良し悪しが決まるという作品さえあります。その奏法が突如江戸時代に百花繚乱のごとく用いられるようになった、とは日々を箏と共に過ごしている私からみるとどうも不自然。なんらかの形でまた徐々に育まれていった、と考えるのが自然です。しかしながら、茂手木先生が研究している葛飾北斎時代の音楽の実態について『北斎漫画』全3巻を調べたところ、仏教楽器である錫杖(しゃくじょう)を持った僧侶が9点、他の金属製打楽器などの仏教楽器が23点、また、北斎は馬の鈴が好きだったらしく、馬の場面には必ず鈴。三味線については15点描かれていました。それに比べ箏はたった2点。七弦琴は4点しか登場していません。その数の少なさが興味深いです。北斎が生きていたとされる1760年〜1849年の江戸時代に左手奏法が花開いたと言っても過言ではないと思うのですが、茂手木先生によれば、『北斎漫画』から判断しても、箏はそれほど一般的な楽器ではなかったのではないかと言います。一部の人たち(階級と考えるのが自然でしょうか)の音楽だった。それ故、資料が少ないのでは、と。ますます妄想にかられました。
 写真は弘前のイタコさんが使っていた梓弓を茂手木先生が複製したもの。
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 箏の原型のようです。浅草の岡田屋布施の社長さんに復元してもらったそうです。昭和50年代までの青森のイタコさんたちの中には、梓弓を使って霊を呼び寄せる方もいましたが、現在は梓弓を使うイタコさんはいないようです。本物の弦は麻の糸というか紐。この弓には実験的に楽箏の絹糸が張ってありました。細い竹の棒で打つとかすかにびゅん、びゅんと鈍い弱音がします。しかし麻の絃はさらに弱音だそうで、この自然に溶け込むようなかそけき音で果たして霊は降りてくるのか、と思うほどでした。現在は主に太鼓で例を呼ぶイタコさんがほとんどだそうです。
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 桶づくりの方法で作られた秋田県のホラ貝「木貝」です。角館の「竹合戦」で合図として吹くそうです。風呂桶屋さんが作ったそうで、吹く部分は風呂桶の栓でした。
 
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 博物館も驚きの楽器の数々。

 茂手木先生と音楽評論家 ・プロデューサーMarkとの話は、そのままラジオ番組にできるのではというほど面白かったです。いつかラジオなどでぶっぱなしたいですね。
 かつて茂手木先生が大学で教えていた当時にお世話になった頃と違い、今の私は自分の音楽を箏で表現していますが、貴族でもなんでもなかった私の祖先がとても豊かな音を創造していたという事を知り、明日への力を頂きました。
 この場を借りて感謝申し上げます。

 さて、2月8日(火)に『朝日カルチャー ボンクリ・アカデミー箏編』を担当させていただきます。是非ご聴講ください。久しぶりにマスクをとってお話できる貴重な機会で私自身とても楽しみにしています。

 次のLiveは2月26日(土)です。

『八木美知依ソロ』
会場: 下北沢Lady Jane
開場17:00、開演17:30〜
料金: 3,200円(予約2,700円)+ドリンク代

 お待ちしております!

 音楽評論家の横井一江さんが『このパフォーマンス2021』に本田珠也さんとのDuo「道場」のLiveを選んでくださいました。こちらです。
 
最後までお読み頂きありがとうございました。

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2022年1月26日 (水)

東京レッスン日 II

 オミクロン株で、また世の中が大変な事になっていますね。
小学生の生徒は、クラスでクラスターが出て当分の間、休校になったそうです。
そのお宅の近所の保育所も休園。一日中エネルギ二ー満ち溢れている子どもたちが自宅で自粛とは子供も大変だけど、その親御さんも大変だなぁ、と感じます。
せっかく東京大学へ入学しても赤門をくぐる事もなく学生気分が上がらないと残念がっている生徒もおり、早く落ちついて若い時代を満喫させてあげたい、と心から願うばかりです。
 その分、皆さん練習がよくできて、そこは私としては喜ばしいですが。

私は独自の活動をしていますが教えている曲は、古典から現代曲さまざま。
もちろん即興演奏もやっています。こちらは教えるというよりは、「音を聴く」ことから始めます。
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Yupeiさん、久本玄智作曲「飛躍」。ほぼ暗譜で軽快に弾けました。
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 Mirandaさん、八橋検校作曲「みだれ」。こちらもほぼ暗譜。
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 宗一郎くん、いつのまにか沢井忠夫作曲「鷹」も弾けるようになっていました。
ヒキイロが完璧にできるようになって本人も満足な様子。あまりに楽しくて体が痙攣してくるそうです。
私は、曲を練習する段階でこういう経験はありませんでしたねぇ。レッスンは、学校が休校になる前に来ました。

 さて、ひょんなことから我が家から超ご近所(歩いて5分)に音楽学者の茂手木潔子先生のお宅があることを知り遊びに行ってきました。
その折のお話はまた次回。
茂手木先生は、生活に根付いた音楽に興味を持たれ自宅に馬鈴や神楽鈴など梓弓など様々な楽器をお持ちです。
意図的に鈴の一つ一つの大きさが違う神楽鈴の響きは自然のなかにあって馴染みやすい音色で私達祖先の感性の豊かさに驚き勇気づけられました。
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さて、2月8日(火)に『朝日カルチャー ボンクリ・アカデミー箏編』を担当させていただきます。是非ご聴講ください。久しぶりにマスクをとってお話できる機会です。

 音楽評論家の横井一江さんが『このパフォーマンス2021』に本田珠也さんとのDuo「道場」のLiveを選んでくださいました。こちらです。


 

 










 

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2022年1月21日 (金)

東京レッスン日

 みなさま、寒いですね〜。でも生徒さんたちは、元気よく通っています。頼もしいですね。
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 小木曽さん、今年も張り切っています!

 さて、2月8日(火)19時30分〜『朝日カルチャーセンター ボンクリ・アカデミー箏編』を担当いたします。箏をよく知っている方も全く知らない方も楽しめる内容です。是非ご聴講ください!内容、お申込みはこちらです。

 音楽評論家の横井一江さんが「このパフォーマンス2021」に本田珠也さんとのDuo「道場」のLiveを選んでくださいました。こちらです。

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2022年1月20日 (木)

Lee Morgan

 以前から好きでしたが、このところ集中してドキュメンタリー映画を見ています。
 本日は『私がモーガンと呼んだ男』。もちろんトランペッターのLee Morganについてです。様々な音楽家が彼について語っていますが、夫Markの古い親友で兄のような存在でもある(ニューヨークで私も交えポーランド料理を食べに行ったことがある)Billy HarperさんもMorganさんについて語っており、それもあり現実味を帯びた緊張感ある作品でした。またさらにMarkの解説が微に入り細に入りで詳しく、楽しく見る事ができました。Leeさんの突然の死に向かって急加速するエンディングの構成は映画としても勉強になりました。
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 左からBilly Harper(s)、Lee Morgan(tp)、Jymie Merritt (b)

 午後から朝日カルチャーセンター、東京芸術劇場の方々とZoomにてミーティング。2月8日に行う『ボンクリ・アカデミー 箏編』を担当させて頂くにあたり、構成などについて打ち合わせをしました。
 私が使う4種の箏をお見せし、音域や音色の違い、そして箏曲家として特異な活動をしている点など、作曲家藤倉大さんと共にお話させて頂きたい、と思っています。
 レクチャーと演奏という形態はかつて何度もさせて頂いていますが、お話だけというのははじめて。
 長年、音楽家をやってきてこのような経験をさせて頂く事にとても感謝しております。
 ぜひ!お立ち会いください!

 さて、そのような事もあり、この頃は作曲や練習以外にネットや文献で調べ直したりもしております。そこで気になる文章がありました。箏の奏法でピチカートについてです。
 ピチカート奏法は明治時代に入って使われるようになったと記している人がありました。が、地唄「船の夢」の箏譜にはピチカート奏法が入っております。作曲が菊岡検校ですから列記とした江戸時代。そして茂手木潔子先生の「北斎とモース」の本によりますと応仁の乱(1467年〜1477年)以前には左手による奏法はあったが、貴族たちが出陣したあたりで左手の奏法は廃絶したとう事実をかつて国立劇場演出家の木戸敏郎氏が判明させた。とあります。
 資料とは何か。何を資料とするか。知ろうと思うとますます混迷深まる箏の世界です。それも含め楽しんでおります。

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音楽評論家の横井一江さんが「このパフォーマンス2021」に本田珠也さんとのDuo「道場」のLiveを選んでくださいました。
是非、お読みください。こちらです。

 

 

 

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2022年1月20日 (木)

吉田達也さんとDuo II

 なかなか時世が落ち着かない中、お越しくださいました皆様、ありがとうございました。とても楽しかったです!
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2022年1月 7日 (金)

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 愛知県東郷教室での初稽古でした。
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 皆さん、今年も楽しんで通ってくださると良いなぁ、と思っています。

 1月15日(土)は吉田達也さんと公開レコーディングLiveです。吉田さんとの演奏は以前から残しておきたいなぁ、と思っていました。とても楽しみにしています。是非お越しください。

1月15日(土)
『八木美知依&吉田達也 Live Recording』
会場: 公園通りクラシックス
料金: 3,000円
開1場: 19時,開演19時30分
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 2月8日(火)『朝日カルチャーセンター オンライン ボンクリ・アカデミー箏編』を担当させて頂くことになりました。 19時30分〜21時で1,980円です。

是非、ご参加ください!
お待ちしております。

 音楽評論家の横井一江さんが「このパフォーマンス2021」に本田珠也さんとのDuo「道場」のLiveを選んでくださいました。嬉しいです!こちらです。

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2022年1月 4日 (火)

明けましておめでとうございます。

 明けましておめでとうございます。
昨年中は、大変お世話になりました。
本年も健康を維持し充実した年にできればと思っております。
まずは具体的ですが「ゆっくり食べる。」💦そして「体力向上」💥そして「丁寧な仕事」✨をしたいと思っています。

皆様にとって幸せな年でありますよう心から願っております。


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 さて、私の弾き初めは横笛の名手(迷手?!)須川崇志さんと「珍・春の海」でした。😃

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1月15日(土)
八木美知依&吉田達也 Recording Live
会場: 公園通りクラシックス
料金: 3,000円
開1場: 19時,開演19時30分

かねてから吉田達也さんとの音楽を残したいと思っていました。
嬉しいです!
是非、お立ち会いください。



2月8日(火)朝日カルチャーセンター オンライン  ボンクリ・アカデミー箏編を担当させて頂くことになりました。
19時30分〜21時で1,980円です。

是非、ご参加ください!
お待ちしております。

 

 

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