« 出国前のレッスン | トップページ | レビュー&今後の予定 »

2023年8月23日 (水)

八木美知依ヨーロッパ・ツアー 2023年8月

 昨日、帰国いたしました。
 
今回は、ドイツ、ケルン市で毎年開催されるCologne Jazzweekでフィーチャード・アーティストに選ばれ、尊敬する音楽家と様々な試みをさせて頂きました。
 まずは8月14日にJan Bang(live remix、electronics)とduo、続いてEivind Aarset (g)、Tony Buck(ds)とトリオ。後者の途中Jan Bangが乱入しカルテットになりました。会場はケルンのジャズの殿堂Loft。以前演奏した折、人の演奏を聴きに行かないので有名なペーター・ブロッツマンがわざわざ聴きに来てくれてオーナーや観客が仰天した場所。
 
翌日、本田珠也さんが帝国ホテルでのジャズ・フェスティヴァルを終えて来独。合流後の16日、クラブ風の会場Jaki(Canの名ドラマー、故Jaki Liebezeitを称えて命名されているそうです)にて道場+Ingebrigt Häker Flaten (b)。
 どの公演の観客も想像以上に盛り上がってくれ
ました。また、ありがたい事に今回のツアーでは他の方々の催しもいくつか聴ける機会があり、ピアニストの高瀬アキさんとハン・ベニンク(ds)のduoやアキさんとご主人Alexander von Schlippenbach(p)との連弾duo、親友ニルス・ペッター・モルヴェル(tp)がほぼオリジナル・メンバーで再結成した伝説のバンドKhmerなどを聴く事ができました。
 尚且つ、アキさんは楽屋やホテルのラウンジで様々なお話をして下さり、エネルギーを頂き、心温まりました。
 
17日の朝8時にホテルを出発し、大型車でオーストリア、ザールフェルデンへ移動。約8時間かかりましたが、私の場合、陸送は楽器の紛失の心配がないので気が楽です。
 光栄なことに私は今年度Jazzfestival Saalfeldenの「アーティスト・イン・レジデンス」に選ばれ、3公演好きなことをさせて頂きました。まずは到着日の22時に道場+Eivind Aarset。Eivindは翌日
オスロ・ジャズ・フェスティヴァルでニルス・ペッター・モルベルのKhmerと合流する予定があったので、終演後ミュンヘンに移動。
 
18日は道場+Ingebrigt Häker Flaten。今回のツアーで唯一ケルンとザールフェルデンの両市で聴かせた編成です。そして最終日の20日はHamid Drake (ds、frame drum、voc)とのduo。
 10日間、2ケ国、6公演。フィーチャード・アーティストに選んで下さったCologne Jazzweek 、アーティスト・イン・レジデンスに選んで下さったJazzeatival Saalfeldenに深く感謝いたします。もちろん、忙しい中、駆けつけて下さった本田珠也、Hamid Drake、Tony Buck、Eivind Aarset、Jan Bang、Ingebrigt Häker Flatenという素晴らしい音楽家たちにも。
 今回感じたのは、一流の即興音楽家はリハと本番が全く違うこと、そして常に最善の即興音楽を追求していること。次のステップにつながる貴重な経験をさせて頂きました。全ての行程をアレンジしたMark Rappaport、アシスタントとして大活躍した高橋弘子、そして公演をサポートして下さったアーツカウンシル東京に深く感謝いたします。この経験をこれからの演奏活動に活かしていきたいと思っています。

Duead_38762042x  
My-und-hd_38762052x
Dihfd_38762022x
368290066_2790851447721576_8772042347760
思い出の写真はこちらにアップしてあります。
よろしければご覧ください。

|

コメント

コメントを書く






« 出国前のレッスン | トップページ | レビュー&今後の予定 »